メニュー

蕁麻疹(じんましん)

 蕁麻疹(じんましん)は、急性皮膚病のひとつとされ、血管浮腫(クインケ浮腫)と呼ばれる疾患の一種です。

 突然、皮膚の一部が赤く盛り上がり、多くの場合、強いかゆみを伴います。チクチクとした痛みや熱感を伴うこともありますが、1日以内に消えるのが特徴です。

蕁麻疹(じんましん)の症状

 蕁麻疹の症状は、皮膚が赤くぷっくりと盛り上がり、かゆみも伴うため、蚊など虫刺されのように見えることがあります。虫刺されの場合、患部を触ったりひっかいたりすると、ジクジクして、患部が広がったりしますが、赤いぶつぶつが数時間以内に消えた場合は、蕁麻疹の可能性が高いです。

蕁麻疹(じんましん)の症状1
蕁麻疹(じんましん)の症状2
蕁麻疹(じんましん)の症状3

症例出典:『皮膚科Q&A:蕁麻疹』公益社団法人日本皮膚科学会

蕁麻疹(じんましん)の原因

 蕁麻疹は、大きく「アレルギー性」と「非アレルギー性」の2種類に分けられます。

アレルギー性蕁麻疹

 食べ物や食品添加物、薬剤、動植物などが原因で起こる蕁麻疹です。

 要因は人によってさまざまですが、特定の原因物質(アレルゲン)を体が異物と認識してしまい、アレルギー反応を起こします。アレルゲンと接触してから30分以内で起こることが多いです。

 アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などがある方は、蕁麻疹を起こしやすく、症状も悪化しやすい傾向にあります。アレルゲンとなる食品や薬剤を一度に多く摂らないようにするなど、日常生活での予防が大切です。

非アレルギー性蕁麻疹

 服や下着による摩擦、バッグなどの持ち手による皮膚の圧迫など、物理的な刺激によって生じる蕁麻疹です。

 入浴、運動による急激な温度変化、日光による刺激によっても蕁麻疹が生じることがあります。

 過労やストレスによって起こる蕁麻疹も「非アレルギー性蕁麻疹」に分類され、ストレスによる蕁麻疹は、強い痛みを伴うことがあります。

蕁麻疹(じんましん)の治療

 一人ひとりの症状に合わせて、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬で治療を行います。蕁麻疹は、急性か慢性かによっても治療法が異なるため、丁寧に診察を行った上で適切な薬を処方いたします。

 また蕁麻疹は、長期的に繰り返し起こることもあります。一番の治療は、蕁麻疹の原因を探し、それを取り除く、もしくは避けることですが、蕁麻疹の原因は多岐にわたるため、原因を避けることはなかなか難しいです。蕁麻疹は数時間で消えるといっても、定期的に症状が現れることでストレスとなることも多く、ストレスが蓄積することでまた蕁麻疹が起こり…と、蕁麻疹の悪循環が起こることもあります。蕁麻疹が定期的に起こる場合は、自己判断で放置せず、早めにご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME