眉間のシワはなぜできる?原因と改善方法を皮膚科専門医が解説

鏡を見るたびに気になる眉間の縦ジワ。
「疲れているわけでもないのに難しい顔と誤解される」と悩む方は少なくありません。
眉間のシワには医学的に異なる2つのタイプがあり、原因も対処法も異なります。
本記事では皮膚科専門医・レーザー専門医の立場から、眉間のシワができる原因、自宅でのセルフケア、医療機関で受けられる治療選択肢までを、環境省・PMDA・日本皮膚科学会など公的機関の一次情報に基づいて中立的に解説します。
効果には個人差があり、医療治療にはリスクも伴います。
最終判断は必ず皮膚科専門医のカウンセリングを受けたうえで行うことをおすすめします。
眉間のシワには2種類ある|「動的シワ」と「静的シワ」の違い

眉間のシワは「動的シワ」と「静的シワ」の2種類に大別され、原因も対処法も異なります。
ご自身のシワのタイプを知ることが、適切な対策を選ぶ第一歩です。
眉間のシワ対策を考えるうえで最初に押さえておきたいのが「動的シワ」と「静的シワ」という分類です。
同じ眉間の縦ジワでも、できる仕組みが異なるため有効なアプローチも変わります。
動的シワ(表情ジワ)|表情筋の繰り返し収縮が原因
動的シワとは、表情を作ったときに現れるシワです。
眉間では皺眉筋(しゅうびきん)や鼻根筋といった表情筋が繰り返し収縮することで、皮膚に折りジワが入ります。
しかめ面や集中時に眉間がギュッと寄る方は、典型的に動的シワが現れやすい状態です。
比較的若い20〜30代でも発生し得る点が特徴で、表情ぐせが強い方やスマートフォン・パソコン画面を長時間見続ける方は、年齢に関わらず目立ちやすくなる傾向があります。
静的シワ|真皮のコラーゲン・エラスチン減少が原因
静的シワは、表情を作っていなくても眉間に刻まれているシワを指します。
真皮層のコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える線維成分が減少し、紫外線による光老化や乾燥が重なることで、皮膚自体に折り目が定着した状態です。
40代以降に目立ち始める傾向がありますが、長年の紫外線曝露や強い表情ぐせがある場合は、より若い年代から見られることもあります。
あなたのシワはどっち?簡易セルフチェック
簡易的な判断方法として、鏡の前で眉間や額に意識的に力を入れず表情をリラックスさせ、数秒その状態を保って眉間を観察してみてください。
シワが消える・目立たなくなる場合は「動的シワ」の可能性が高く、力を抜いても残る場合は主に「静的シワ」、または両者の混在が考えられます。
ただしこれはあくまで自己判断の目安です。
実際には動的・静的の要素が混ざることが多く、見え方には個人差があるため、気になる場合は皮膚科専門医のカウンセリングで正確な診断を受けることをおすすめします。
眉間のシワができる4つの主な原因
眉間のシワは「表情ぐせ」「紫外線」「加齢」「乾燥」という4要因が複合的に絡んで生じます。
原因を理解することで、生活習慣のどこを見直すべきかが見えてきます。
表情ぐせ(皺眉筋・鼻根筋の使いすぎ)
眉間の縦ジワに最も直接的に関わるのが、皺眉筋と鼻根筋の働きです。
皺眉筋は両眉の内側を引き寄せる筋肉で、収縮すると眉間に縦方向のシワを生み出します。
鼻根筋は鼻の付け根にあり、眉間の横ジワ・縦ジワ形成にも関与します。
スマートフォンを見続けるときの目を細める動作、パソコン画面に集中するときのしかめ面、視力低下や老眼での凝視、まぶしさで眉をひそめる動作など、無意識に眉間に力が入る場面は日常に数多くあります。
これらが繰り返されることで皮膚に折り目がつき、やがて深いシワへ進行していきます。
紫外線による光老化
環境省『紫外線環境保健マニュアル2020』では、皮膚の老化症状の多くが太陽紫外線による影響(光老化)であると説明されています。
光老化(photoaging)は加齢による自然な老化とは区別される医学的概念です。
紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、UV-Aは波長が長く真皮層まで到達してコラーゲンやエラスチンを変性させ、UV-Bは表皮を中心にシミや慢性的な皮膚老化に関与します。
UV-Aは雲やガラスも透過するため、曇天や室内でも対策が必要とされています。
加齢に伴う真皮成分の変化
年齢を重ねると、真皮を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生量が徐々に減少することが知られています。
厚生労働省 e-ヘルスネットでも、コラーゲンは肌の弾力を支える重要なタンパク質であることが解説されています。
真皮層の弾力が低下すると、表情で生じたシワが元に戻りにくくなり、やがて静的シワへ移行していきます。
乾燥・スキンケアの不足
角質層の水分量が低下すると、皮膚表面のキメが乱れて細かな小ジワが目立ちやすくなります。
慢性的な乾燥は皮膚バリア機能の低下にもつながり、外的刺激への感受性が高まります。
冬場やエアコンが効いた室内では空気が乾燥しやすいため、保湿ケアを怠ると小ジワが定着する一因となり得ます。
自宅でできる眉間のシワ予防・改善セルフケア

セルフケアの基本は紫外線対策・保湿・表情ぐせの見直し・生活習慣改善です。
予防や初期改善には有効ですが、深く刻まれた静的シワをセルフケアだけで完全に解消することは難しい点も知っておきましょう。
紫外線対策(最優先)
シワ予防で最も優先度が高いのが紫外線対策です。
日焼け止めはSPF値が主にUV-B、PA値が主にUV-Aに対する防御力を示します。
日常使いと屋外活動でSPF/PA値を使い分け、汗をかいたら塗り直してください。
つばの広い帽子・サングラスの併用も効果的です。
曇天や冬季でもUV-Aは降り注ぐため、季節を問わず年間を通じた対策が望ましいでしょう。
保湿ケアの基本
角質層の水分量を保つことは小ジワを目立たせない基本のケアです。
セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなど保湿成分を含むスキンケア化粧品の活用が一般的です。
ただし薬機法上、化粧品が表現できるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」(有効性評価試験を行った場合)といった範囲です。
「シワが完全に消える」と断定する表現は適切ではなく、化粧品でできることと医療でできることを混同しないことが大切です。
表情ぐせの改善
スマホ・パソコン画面を見るときは眉間の力を抜く意識を持つ、視力に合った眼鏡・コンタクトを使用して目を細める習慣を減らす、鏡でこまめに表情を確認するなどが現実的です。
なお強いマッサージはかえって皮膚の負担となる場合があるため避けてください。
表情筋トレーニングのシワへの効果は明確な医学的エビデンスが十分とは言えない部分もあるため、過度な期待はせず習慣見直しの一環として捉えるとよいでしょう。
生活習慣の見直し
皮膚の健康は全身状態の影響を受けます。
十分な睡眠は皮膚のターンオーバーに関わり、タンパク質・ビタミンC・Eなどバランスのよい栄養摂取が望まれます。
喫煙は皮膚の血流低下やコラーゲン代謝への悪影響が指摘されており、過度な飲酒や慢性的なストレスも皮膚状態に影響を及ぼす可能性があります。
セルフケアの限界も知っておく
すでに深く刻まれた静的シワをセルフケアだけで完全に解消することは難しい点もお伝えしておきます。
化粧品やマッサージは予防・初期改善には有効性が期待できますが、真皮レベルで定着したシワには医療的アプローチを検討する選択肢があります。
「セルフケアで変化を感じない」場合は、皮膚科専門医に相談しシワのタイプと選択肢について説明を受けるとよいでしょう。
医療機関で受けられる眉間のシワ治療|主な選択肢
医療機関では動的シワ・静的シワそれぞれに対応した治療選択肢があります。
効果には個人差があり、いずれの治療にもリスクが伴うため、必ず医師のカウンセリングで適応・副作用・費用を確認してください。
セルフケアで改善が難しい眉間のシワに対して、医療機関ではお悩みの状態に応じた複数のアプローチが存在します。
当院では、表情ジワや刻まれたシワに合わせてボトックス注射やレーザー治療などをご提案しております。
ここでは、当院で提供している治療法を中心に、一般的な選択肢やその特徴を解説します。
A型ボツリヌス毒素製剤注射(いわゆるボトックス)
動的シワに対して用いられることが多い治療です。
皺眉筋などの表情筋に作用し、筋肉の過剰な収縮を一時的に抑えることで表情ジワが目立ちにくくなる仕組みです。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の添付文書情報によると、眉間部位への投与は「65歳未満の成人に対し、A型ボツリヌス毒素として合計10〜20単位を皺眉筋4部位および鼻根筋1部位に分割して筋肉内注射する」とされています。
また、3か月以内の再投与は避けることとされており、効果の持続期間は個人差があるものの一般的に3〜4か月程度です。
主なリスクは注射部位の内出血・腫れ・痛み、まぶたの下垂、頭痛、想定外の筋肉への作用などです。
妊娠中・授乳中の方、神経筋疾患を有する方などは添付文書上、禁忌または慎重投与の対象とされており、既往歴・服薬状況・妊娠の可能性は必ず医師に申告してください。
レーザー治療(フラクショナルレーザーなど)
皮膚に微小な熱損傷を与えることで、創傷治癒過程として真皮のコラーゲン産生が促されることを期待する治療です。
フラクショナルレーザーなど複数の機器があり、静的シワ全般や肌質改善に用いられます。
複数回の治療を計画的に行うケースが多く、赤み・かさぶた・色素沈着などのダウンタイムが生じる可能性があります。
効果の現れ方には個人差があり、機器の種類や設定によっても結果が変わるため、経験豊富な医師による適切な機器選択が重要です。
高密度焦点式超音波(HIFU)
HIFUは超音波の焦点を皮下の特定の深さに集中させ、熱エネルギーを与えることで、たるみやシワへのアプローチを目指す治療です。
『美容医療診療指針』でも扱われています。
非侵襲的で傷跡が残りにくい一方、効果や持続期間には個人差があり、施術直後の赤み・腫れ・神経への影響などのリスクも報告されています。
ヒアルロン酸製剤注入(※当院非対応)
静的シワ、特に深く刻まれた縦ジワに対しては、ヒアルロン酸製剤を真皮層に注入する治療が選択肢となります。
真皮の容積を物理的に補うことでシワを目立ちにくくする仕組みで、日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会による『美容医療診療指針』にも記載されています。
効果の持続期間は製剤・部位・個人差により異なりますが、4か月〜9ヶ月以上とされる製剤もあります。
主なリスクには注入部位の内出血・腫れ・しこり感に加え、稀ではあるものの血管塞栓など重篤な合併症が報告されており、解剖学的知識に基づいた施術が求められます。
PRP(多血小板血漿)療法(※当院非対応)
患者ご自身の血液から抽出した血小板を多く含む血漿を用いる治療です。
日本皮膚科学会の関連ガイドラインにおいてもPRP単独療法はシワに対し「行うことを弱く推奨する」と位置づけられているなど、エビデンスレベルは限定的とされています。
自由診療であり、効果の程度・持続期間には大きな個人差があります。
保険適用の有無について
美容目的のシワ治療は原則として健康保険の適用外(自由診療)です。
料金はクリニックや使用する製剤・機器により大きく異なるため、初診のカウンセリング時に総額を必ず確認してください。
広告で目にする価格と実際の治療総額(麻酔代・アフターケア代・複数回コースの合計など)が異なるケースもあります。
「ボトックス」と「ヒアルロン酸」の使い分けと併用

ボトックスは動的シワ、ヒアルロン酸は静的シワが基本的な使い分けです。
動的・静的の要素が混在するケースでは、医師の判断で併用が検討されることもあります。
眉間のシワ治療で最も混同されやすいのが「ボトックス」と「ヒアルロン酸」の違いです。
両者は仕組みも適応も異なるため、ご自身のシワのタイプによって選択肢が変わります。
動的シワ → ボトックスが第一選択肢になりやすい
表情を作ったときだけ現れる動的シワに対しては、表情筋の過剰な収縮を一時的に抑えるA型ボツリヌス毒素製剤が用いられることが多い治療です。
深く刻まれる前の段階で表情筋の動きを和らげ、シワの定着を予防する意味合いでも用いられます。
静的シワ → ヒアルロン酸で凹みを補充
刻まれている静的シワに対しては、真皮の容積減少が原因となっているため、ヒアルロン酸製剤による物理的な補充が選択肢となります。
皮膚の凹み自体にアプローチする治療です。
複合的なシワには併用も選択肢
実際の臨床では動的要素と静的要素が混在するケースも少なくなく、医師の判断でボトックスとヒアルロン酸を併用する治療計画が立てられることもあります。
いずれを選ぶ場合でも、まずは医師のカウンセリングでご自身のシワが動的・静的・混合型のどれに該当するのか診断してもらうことが、適切な選択への第一歩です。
治療を受ける前に確認したい5つのポイント
美容医療を後悔なく受けるためには、医師の専門資格・カウンセリングの丁寧さ・費用の透明性・リスク説明・アフターフォロー体制の5点を必ず確認しましょう。
厚生労働省『確認してください!美容医療の施術を受ける前にもう一度!』でも注意喚起されているとおり、美容医療は自由診療であり、施設や担当医による対応の差が出やすい領域です。
納得して治療を受けるために、以下の5点を確認することをおすすめします。
医師の専門資格を確認する
施術を担当する医師の専門資格は、信頼性を判断する重要な手がかりです。
日本専門医機構などによる「皮膚科専門医」「形成外科専門医」といった第三者機関認定資格の有無、美容医療領域での経歴・所属学会、学会や論文での発表実績などを確認してみてください。
「美容外科医」という肩書きと第三者機関認定の専門医資格は意味が異なる点も理解しておくとよいでしょう。
カウンセリングで十分に質問できるか
治療内容・効果の見込み・リスクの説明があるか、ダウンタイムや費用総額の説明が明確か、質問に納得いくまで答えてくれるか、即日契約を急かす雰囲気がないかを確認してください。
疑問が残る、もしくは急かされる印象がある場合は、いったん持ち帰って判断するのが安全です。
費用の総額と内訳が明確か
自由診療では施設ごとに料金体系が大きく異なります。
麻酔代・アフターケア代・薬剤費などの追加費用の有無、複数回コースの合計金額、修正・追加治療が必要になった場合の費用までを確認してください。
「初回お試し価格」など極端に安価な広告には、追加費用やコース契約が前提となっているケースもあります。
リスクと副作用の説明があるか
医療広告ガイドラインでは、メリットだけを強調する広告は不適切とされています。
具体的なリスクが説明されない、もしくは「副作用はほとんどありません」と一律に説明する施設には注意が必要です。
医療行為である以上、どんな治療にも一定のリスクが存在します。
アフターフォロー体制
施術後に副作用や想定外の事象が起きた場合の対応も確認しておきたいポイントです。
副作用発生時の連絡先、通院可能な距離か、同じクリニックで継続的に診てもらえるか、緊急時の対応体制を事前に確認してください。
遠方のクリニックではトラブル時の対応が難しくなる可能性もあるため、慎重な検討が必要です。
年代別|眉間のシワ対策の考え方
年代によってシワの主な原因と推奨される対策の重点が異なります。
ただし、これはあくまで目安で、最適な選択は個々の肌状態と生活背景によって変わります。
20代|予防が最優先
深い静的シワはまだ定着していないことが多く、紫外線対策の習慣化、表情ぐせ(スマホ・パソコンでの目を細める動作)の見直し、基本的な保湿ケアといった予防的アプローチが中心です。
この段階で生活習慣の基礎をつくっておくことが、将来のシワ進行を緩やかにすることにつながります。
30代|セルフケア+必要に応じて医療相談
動的シワが目立ち始める方が増えてきます。
セルフケアの継続を基本としつつ、進行を実感したら専門医のカウンセリングを検討する段階です。
即決せず、まず情報を集めて選択肢を知ることから始めましょう。
40〜50代|セルフケアと医療の組み合わせ
動的シワに加えて静的シワが定着してくる方が増えます。
複合的な状態が多く、ご自身だけでタイプを判断するのは難しい場合もあるため、治療を選ぶ際は皮膚科専門医にシワのタイプを診断してもらうことを推奨します。
60代以降|医師と相談しながら無理のない選択を
全身状態や持病・服薬状況を考慮した治療選択が重要になります。
持病・併用薬の影響を担当医に確認し、治療内容や強度はより慎重に検討してください。
セルフケアの基礎は引き続き重要です。
よくある質問(FAQ)
眉間のシワ治療でよくある疑問について、医療広告ガイドラインに沿って正確にお答えします。
断定的な情報を鵜呑みにせず、必ず医師の診察を受けてご自身の状態を確認してください。
眉間のシワは完全に消せますか?
シワの深さ・タイプ・年齢・肌状態によって改善の程度には個人差があります。
比較的浅い動的シワであれば治療で目立ちにくくなることが期待されるケースもありますが、長年刻まれた深い静的シワを「完全に元通り」にすることは医学的に難しい場合があります。
「完全に消える」「100%効く」と断定する情報は医療広告ガイドライン上も問題となる可能性があるため、慎重に受け止めてください。
ボトックスを続けると顔が不自然になりませんか?
ボトックス注射(A型ボツリヌス毒素製剤)は、適切な用量と正しい注入部位、適切な深さに投与されれば、自然な仕上がりを目指すことが可能です。
ただし、注入量が多すぎたり、狙った筋肉とは異なる場所に作用したりすると、一時的に表情がこわばるなどのリスクがあります。
担当医の解剖学的知識や技術が結果に大きく影響するため、事前のカウンセリングで希望する仕上がりのイメージをしっかり共有することが大切です。
妊娠中・授乳中でも治療を受けられますか?
A型ボツリヌス毒素製剤は添付文書上、妊娠中・授乳中の方は禁忌または慎重投与の対象とされています。
妊娠の可能性がある場合や授乳中の場合は必ず初診時に医師に申告してください。
ヒアルロン酸製剤注入やレーザー治療なども、製剤・機器・施設の方針によって対応が異なるため、事前に医師の判断を仰ぐ必要があります。
1回の治療でどれくらい効果が持続しますか?
治療法と個人差により大きく異なります。
一般的な目安として、A型ボツリヌス毒素製剤は3〜4か月程度、ヒアルロン酸製剤注入は製剤により4か月~9ヶ月以上とされるものもあります。
レーザー治療やHIFUは複数回の治療を組み合わせるケースが多く、効果の現れ方も段階的です。
保険適用はありますか?
美容目的のシワ治療は原則として健康保険の適用外(自由診療)です。
治療内容や使用する製剤・機器によって料金体系が異なるため、費用の詳細は受診予定の医療機関で直接ご確認ください。
まとめ|自分のシワに合った選択を
眉間のシワは「動的シワ」と「静的シワ」で対処法が異なります。
ご自身のシワのタイプを医師に診断してもらい、納得のいく選択肢を選ぶことが何より大切です。
眉間のシワは、表情筋による「動的シワ」と、真皮の構造変化による「静的シワ」に大別され、それぞれ原因も対処法も異なります。
紫外線対策・保湿・表情ぐせの見直し・生活習慣改善といったセルフケアは、予防や初期段階の進行抑制に有効性が期待されます。
一方で、深く刻まれた静的シワや表情筋の動きが強い動的シワには、A型ボツリヌス毒素製剤・ヒアルロン酸製剤・レーザー治療・HIFUなど医療機関での治療が選択肢となります。
どの治療を選ぶにしても効果には個人差があり、リスクも伴います。
医療機関を選ぶ際は、医師の専門資格・カウンセリングの丁寧さ・費用の透明性・リスク説明の姿勢・アフターフォロー体制を確認したうえで、ご自身が納得できる施設で治療を受けることをおすすめします。
眉間のシワが気になり始めた段階で、まずは皮膚科専門医に相談し、ご自身の肌状態とシワのタイプを正確に診断してもらうこと。
そのうえで医師と一緒に最適な対処法を判断していくことが、後悔のない選択につながります。
参考文献
- 日本皮膚科学会 一般公開ガイドライン https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/
- 美容医療診療指針 令和元年度(日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会) https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/biyosinryo.pdf
- 美容医療診療指針 治療指針 令和3年度 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf
- 皮膚科Q&A Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?(日本皮膚科学会) https://qa.dermatol.or.jp/qa2/q05.html
- 紫外線環境保健マニュアル 2020(環境省) https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
- 紫外線による人の健康への影響(環境省) https://www.env.go.jp/content/000100100.pdf
- 美容医療の施術を受ける前にもう一度!(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04978.html
- ボトックスビスタ注用50単位 添付文書(PMDA) https://www.pmda.go.jp/drugs/2016/P20160526001/111932000_22100AMX00398_B100_1.pdf
- ボトックス注用 審議結果報告書(PMDA) https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20150618004/340278000_22100AMX00488_A100_1.pdf
- 患者向医薬品ガイド ボトックス注用(PMDA) https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/340278_1229404D1020_1_00G.pdf
- コラーゲン|e-ヘルスネット(厚生労働省) https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-011
- 美容外科ってどんなもの?(日本美容外科学会 JSAS) https://jsas.or.jp/cosmetic-sergery/
免責事項
本記事は眉間のシワに関する一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
記載内容は公的機関・学会の一次情報および臨床経験に基づいて中立的に解説していますが、効果や副作用の現れ方には個人差があります。
実際の治療判断・受診の可否については、必ず皮膚科専門医など医療従事者の診察を受け、十分な説明を受けたうえでご自身でご判断ください。
気になる症状がある方は、お近くの皮膚科専門医にご相談ください。
記事制作監修
成増駅前かわい皮膚科
院長 河合 徹














