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多すぎる手の汗…保険適用の手汗外用薬がついに登場~原発性手掌多汗症に適応

皮膚科(一般・小児)

 多すぎる手の汗…

 原発性手掌多汗症かも?💦

 「多汗症は,全身の発汗が増加する全身性多汗症と体の一部に限局して発汗量が増加する局所性多汗症に分類されている。」

出所)日本皮膚科学会ガイドライン「原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版」日皮会誌:125(7),1379―1400,2015

 「原発性局所多汗症では手掌,足底,腋窩に生じることが多く、手掌に多汗症がみられるのを手掌多汗症と呼んでいる。」

出所)日本皮膚科学会ガイドライン「原発性局所多汗症診療ガイドライン」日皮会誌:120(8),1607―1625,2010

 

 両手のひらに過度に汗をかく病状(原発性局所多汗症)は原発性手掌多汗症といいます。

 この病気により、社会的な交流(例えば握手)やペーパーワーク、電子機器の使用など、日常生活の多くの部分に大きな影響を及ぼします。

 原発性手掌多汗症は、学校生活や職場での活動など、様々な場面でQOL(Quality Of Life、生活の質)や労働効率の低下をきたす大きな要因となるため、早期の治療が望まれます。

出典)日本皮膚科学会ガイドライン:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版

 この度、日本初保険適用の手汗に対する外用薬「アポハイド®ローション」が2023年3月に製造販売承認を取得しました。

 2023年6月1日から発売開始となります。

 アポハイド®ローションの臨床試験は、12歳から77歳までの手汗がひどい人を対象にしたものです。

 試験の参加者はアポハイド®ローションかプラセボ(偽薬)を手に1日1回スプレーし、4週間後、アポハイド®ローションを使ったグループの52.8%が汗が半分以下に減ったのに対し、プラセボを使ったグループは24.3%でした。

 この結果から、アポハイド®ローションを使用した人々の方がプラセボを使用した人々に比べて、汗の量が減少したと言えます。1) 

 アポハイド®ローションの有効成分であるオキシブチニン塩酸塩が、エクリン汗腺のムスカリン受容体に結合することで、アセチルコリンによる指令を遮断し、発汗を抑制します。

1日 1 回就寝前に両方の手のひらに塗布することで効果を発揮する、日本初の原発性手掌多汗症治療剤です。2)

 2023年6月1日から保険で処方可能です!

 なお、小児は12歳から処方可能です✨

1)、2)久光製薬株式会社:原発性手掌多汗症治療剤「アポハイド®ローション 20%」新発売のお知らせ


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