エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、電気の力で皮膚の細胞間に隙間をあけて、美容成分を皮膚深層まで届ける治療です。
化粧水など普段のスキンケアでは、美容成分は皮膚表面の角質層までしか浸透しません。また、成長因子やヒアルロン酸など分子の大きい成分は、細胞間を通ることができず、皮膚深部まで届けることができません。
エレクトロポレーションは、皮膚の細胞間に“隙間”をつくることで、分子の大きい成分でもダイレクトに深部まで浸透させることができ、さまざまな肌トラブルを解消して健やかな肌へと導いてくれます。
こんな方におすすめ
- シミ、くすみが気になる
- 乾燥肌を改善したい
- ニキビ肌を改善したい
- 毛穴の開きを解消したい
- 肌のくすみ、ごわつきを解消したい
- 肌のキメ、ハリを整えたい
- 肌質を改善して美肌をキープしたい
エレクトロポレーションとイオン導入
エレクトロポレーション
皮膚の表面は細胞が隙間なく並んでいます。そのため、分子の大きい成分はただ肌に塗布するだけでは皮膚深部まで浸透させることができません。
エレクトロポレーションは、がん治療の研究から生まれた浸透技術で、電気の力で細胞間に“隙間”をつくることで、分子の大きな有効成分を皮膚深部へダイレクトに浸透させて、その成分の効果を最大限に発揮させる美肌治療です。安全性が高く、皮膚表面や細胞を傷つけることがないので、痛みやダウンタイムがなく、肌質問わず治療が受けられるのが魅力です。
イオン導入
イオン導入は、皮膚に微弱な電流を流すことで、美容成分をイオン化して皮膚へ浸透させる治療法です。
美容液をただ塗布するよりも浸透力を上げることができますが、イオン化できない成分や、ヒアルロン酸や成長因子のように分子の大きい成分は皮膚深部まで浸透させることができません。
エレクトロポレーションとイオン導入の違い
エレクトロポレーションとイオン導入 、どちらも電気の力を用いて皮膚に有効成分を届ける治療ですが、浸透できる「成分の種類」と「量」に大きな違いがあります。
イオン導入は美容成分をイオン化させて皮膚に浸透させるため、ヒアルロン酸やコラーゲンのようにイオン化できなかったり、高分子の成分は皮膚深部まで浸透させることができません。
エレクトロポレーションは皮膚の細胞間に“隙間”をつくるので、大きな成分でも深部まで浸透させることができます。そのため、イオン導入と比較すると「約20倍」も効果が高いとされています。また浸透できる成分の種類も多いので、イオン導入よりも治療の幅が広がります。
イオン導入 | エレクトロポレーション | |
ターゲット | 表皮 | 表皮~真皮層 |
導入できる 成分 | ・イオン化できる成分 ・分子の小さな成分 ・水溶性物質 | ・イオン化できない成分でも浸透可能 ・分子の大きな成分 ・水溶性、脂溶性物質 |
浸透率 | 10~15% | 80~90% |
お悩みに合わせて美容導入液をセレクト
当院では、肌のお悩みに合わせて美容導入液を選択することができます。
いずれもエレクトロポレーションに適した美容液で、その時々の肌状態に合わせてセレクトすることで効率的に肌トラブルを解消します。
ペップビュープラス(ヒト由来神経幹細胞)
総合的な肌の若返りに
ヒトの神経幹細胞から抽出された医療用の美容導入液です。
7つの成長因子(=グロスファクター)とペプチドを配合し、高い美白効果、肌の補修、若返り効果に優れています。シワ、たるみなどの加齢サインにアプローチするほか、毛穴の開き、ハリの低下、ニキビなど、さまざまな肌トラブルに有効です。
成長因子はエイジングケアとして注目を集める成分ですが、分子が大きく皮膚に塗布するだけでは、その効果を発揮できません。当院ではエレクトロポレーションと組み合わせることで、皮膚深部まで成長因子・ペプチドを届け、加齢や紫外線などの影響で衰えた肌を効果的にケアします。
ペップビュープラスに含まれる主な成長因子・ペプチド
EGF(上皮細胞再生因子)★ノーベル賞受賞成分
細胞の再生や新しい細胞の生成を促進
シワの予防・解消、肌の新陳代謝を高めて健やかな肌へ導きます。
FGF(線維芽細胞成長因子)
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進
肌のハリ・弾力を高めるほか、ニキビなどの肌トラブルを改善します。
IGF(インシュリン様成長因子)
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進
肌のハリ・弾力を高めて、肌のキメを整えます。
PDGF(血小板由来成長因子)
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進
肌のハリ・弾力を高めて、肌のキメを整えます。
KGF(ケラチノサイト増殖因)
細胞分裂を促し、新しい肌細胞を増殖
衰えた肌のターンオーバーを整え、若々しく健やかな肌へと回復させます。
TGF(正常細胞増殖因子)
抗酸化作用のほか、コラーゲン、エラスチンを強化
新しい肌細胞を生み出すことで、シワの改善・予防効果を発揮します。
NGF(神経栄養因子)
神経伝達物質に作用して、表皮角化細胞の増殖を促進
肌の保湿機能、バリア機能を強化し、ニキビなどの肌荒れを改善します。
イデベノン
強力な抗酸化力を持つ成分で、その効果はビタミンCやαリポ酸よりも強力とされています。
メラニン生成を抑制し、肌を明るくトーンアップしてくれるなど美白効果に優れています。
レーザーなどの美肌治療後に肌に与えてあげることで、相乗効果が期待できるほか、色素沈着などのトラブルを防いでくれます。
抗酸化効果指数
※参照:アメリカ皮膚学会酸化防止能力評価(Academy of Dermatology [2004年 2月])
ペプチド(アルジルリン)
“塗るボトックス”と呼ばれる「アルジルリン」が、マッサージやコスメでは解消が難しい表情ジワにアプローチしてシワを改善します。
レナトスTaプラス(トラネキサム酸、アスコルビン酸Na)
シミ・くすみの改善に
美白効果の高い美容導入液です。
シミ、肝斑の解消に有効的な「トラネキサム酸」のほか、「アスコルビン酸Na」が配合されています。今あるシミ・くすみを解消しつつ、シミの原因であるメラニン生成を抑制する効果があり、シミをできにくくする効果もあります。
さらに「ヒアルロン酸」による保湿効果にも優れており、潤い豊かな肌へと導いてくれます。
美白と保湿、2つの効果が同時に叶うのが魅力で、外出・レジャーなどで紫外線を強く浴びた直後のケアとしてもおすすめです。
エレクトロポレーション 施術の流れ
ドクター診察・カウンセリング
施術前に、医師がお悩みや肌状態を診察します。
最適な治療法や施術の注意点、アフターケアについて説明しますので、ご不明な点や不安なことがあれば何でもご質問ください。
クレンジング・洗顔
施術前にはクレンジング・洗顔を行っていただき、メイクや汚れを落とします。
エレクトロポレーションの施術
ご希望の美容導入液をお選びいただき、エレクトロポレーションの施術を行います。
スキンケア
エレクトロポレーションは肌への負担が少ない施術ですが、施術直後はさまざまな成分の浸透性が高くなっています。施術後数時間は、日焼け止めやメイクなどを控えていただき、スキンケアのみにしていただくとより高い美肌効果が期待できます。
アフターケア
施術後に気になることがありましたら、気軽にご相談ください。
エレクトロポレーションの施術概要
施術時間 | 施術時間はおよそ10~15分程度です。 |
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痛み | 痛みはほぼありません。 |
ダウンタイム | 施術直後、肌に軽い赤みがでることがありますが、ダウンタイムはほぼありません。 |
メイク | 施術30分~数時間後からメイク可能です。 |
施術頻度 | お悩みや肌状態にもよりますが、2週間から1ヶ月おきに施術を行うと、健やかな肌をキープすることができます。 |
よくあるご質問
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Q. どのくらいで効果を実感できますか?
エレクトロポレーションは、保湿成分をはじめ美容成分を肌深部までダイレクトに浸透させる施術です。
肌状態や個人差はありますが、施術直後から肌がふっくらと潤ったのを実感いただけると思います。「ハイドラフェイシャル」などの美肌治療と一緒に受けると、肌のトーンアップ効果がより高まります。 -
Q. どのくらいの頻度で受けると効果的ですか?
2週間から1ヶ月間隔で受けていただくと、健やかな肌状態を保つことができます。シミ、くすみ、乾燥肌やニキビの改善効果も高まりますので、定期的に受けられるのをおすすめしています。
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Q. エレクトロポレーションと一緒に受けたほうがいい治療はありますか?
皮膚表面の余分な皮脂や角質などを取り除いてくれる「ハイドラフェイシャル」とのコンビネーション治療がおすすめです。
エレクトロポレーションの浸透力がより上がるため、相乗効果で高い美肌効果が期待できます。また、身体のなかから美肌をサポートする「美容点滴」を一緒に受けるのもおすすめです。
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Q. 敏感肌ですが、エレクトロポレーションの施術を受けることはできますか?
エレクトロポレーションは肌に負担を与えないので、肌質を選ばず、どんな肌タイプの方でもお受けいただけます。 肌のコンディションによっては施術を避けたほうがよいこともありますが、事前に医師がしっかりと診察させていただきますのでご安心ください。
エレクトロポレーションの副作用・注意事項
エレクトロポレーションは、痛みやダウンタイムのない施術ですが、美容導入液により、発赤、かゆみなどを生じることがあります。
強い赤みやかゆみが起きた時は、すぐにクリニックまでお問い合わせください。
エレクトロポレーションについて
「エレクトロポレーション」は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の機器です。
■入手経路等
国内の医薬品卸業者より購入しています。
■国内の承認薬品等の有無
国内にて承認されている同効の機器等はありません。