メニュー

皮膚がんとはどんな症状?初期の兆候や受診先、検査内容を紹介

皮膚外科・形成外科
皮膚がんとはどんな症状?初期の兆候や受診先、検査内容を紹介

皮膚がんは、皮膚に発生する悪性腫瘍で、年齢や性別に関係なく誰にでも発症する可能性があります。

しかし、初期段階ではホクロやシミと似た見た目であるため、異変に気づきにくく、治療が遅れることも珍しくありません。

さらに、皮膚がんは、他のがんと違い目で見えて見つけやすいため、発見は比較的難しくないですが、診断を後回しにしていくと見慣れてしまい、次第に異常を感じづらくなることもあります。

例えば、形がいびつ、色ムラがある、盛り上がってくる、出血やかさぶたが繰り返されるなどの変化が見られたら要注意であり、早期の受診が重要になります。

この記事では、皮膚がんの初期の兆候や気付いた時の受診先、受診タイミング、実際に行われる検査内容などについて紹介します。

「皮膚がんかも」「あやしい兆候がある」などの疑問や不安を持つ人や、皮膚がんの知識を深めたいという人は、参考になさってください。

皮膚がんの種類と主な特徴

皮膚がんの種類と主な特徴

皮膚がんは、皮膚に発生する悪性腫瘍で、さまざまな種類が存在します。それぞれのがんには特有の症状や進行の仕方があり、早期発見と適切な治療が重要です。

ここでは、主要な皮膚がんの種類とその特徴を紹介します。

皮膚がんとはどんな病気?

皮膚がんは、皮膚とその周辺組織に由来する細胞が異常増殖することで発生する悪性腫瘍の総称です。数種類のタイプがあり、以下のようなものが代表的です。

  • 基底細胞がん
  • 乳房外パジェット病
  • 悪性黒色腫(メラノーマ)
  • メルケル細胞がん
  • 有棘細胞がん
  • ボーエン病
  • 日光角化症
  • 付属器系腫瘍(汗を出す器官のできものなど)
  • 隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)などの肉腫

これらのがんは紫外線や慢性的刺激や炎症、遺伝的要因などが発症のリスクとされています。

初期段階の症状は分かりにくく、一般的なシミやホクロ、湿疹などと見分けがつきにくいため、注意深い観察が必要です。

皮膚に異常を感じた場合は早めに皮膚科を受診し、皮膚がんか一般的な肌トラブルかの診断を受けましょう。

基底細胞がん

基底細胞がんは皮膚がんの中で最も発生頻度が高いタイプで、年代的には高齢者に多く、顔面や首など、日光にさらされやすい部位に発症する傾向があります。

初期には光沢のある小さな結節や、中心部がくぼんだ潰瘍として現れることがあり、ホクロやシミと間違われることも多いです。

進行すると腫瘍が拡大し、周囲の組織を破壊することがありますが、他の臓器への転移はまれです。

しかし、顔のように皮下脂肪が少ない場所で進行すると、骨を崩すなどの悪影響が出る恐れがあります。

治療は主に外科的切除が行われ、早期に発見し適切に対応すれば、予後は良好とされています。

乳房外パジェット病

乳房外パジェット病は、外陰部、肛門周囲、わきの下などのアポクリン汗腺が存在する部位に発生する希少な皮膚がんです。

初期には赤みやただれ、ジクジクした湿疹として現れ、かゆみを伴うこともあります。

湿疹と誤認されやすいですが、ステロイド外用薬が効かない、症状が長期間続く、少しずつ大きくなっていくなどの特徴があるため、このような状態に気付いたら早期の受診が必要です。

進行すると転移のリスクが高まりますが、がん細胞が表皮内に留まっている段階であれば、外科的な処置で切除し、完治を目指せるがんです。

デリケートな部位に発症することが多く、受診をためらうかもしれませんが、早期に治療を開始すれば予後がよいため、早期での受診を強くおすすめします。

悪性黒色腫(メラノーマ)

悪性黒色腫(メラノーマ)は皮膚のメラニンを生成する色素細胞から発生する皮膚がんです。

初期にはホクロや内出血のような見た目で現れることが多く、形が不規則、色ムラがある、境界が不明瞭などの特徴があります。

発症率が低く、希少がんとして分類されているため、極端に心配する必要はありません。

しかし進行が早く、リンパ節や他の臓器への転移リスクが高いため、早期発見と迅速な治療が求められます。

「このホクロ、おかしいな」「黒い点や線が大きくなったかも」と感じたら、早急に皮膚科を受診しましょう。

メルケル細胞がん

メルケル細胞とは触覚を感じる働きを持つ細胞で、皮膚にある神経内分泌系に存在しています。

メルケル細胞がんはこのメルケル細胞ががん化して生じる皮膚がんで、赤や紫色の硬いしこりが現れますが、痛みはなく、急速に大きくなる特徴があります。

高齢者の頭部や顔面などで発見される傾向があり、日常的に紫外線を浴びる部位に生じやすいです。

また、発症には紫外線のほか、「メルケル細胞ポリオーマウイルス」が関与している可能性もあると考えられています。

メルケル細胞がんは希少がんですが、発症するとリンパ節へ転移しやすいため、異常を発見した際には早めに受診し、適切な治療をスタートさせましょう。

有棘(ゆうきょく)細胞がん

有棘(ゆうきょく)細胞がんは表皮の有棘細胞から発生する皮膚がんで、基底細胞がんに次いで発生頻度が高いがんです。

初期には赤い瘤のような状態で現れ、進行すると潰瘍や出血を伴うケースも見られます。

全身のどこにでも発生する性質があり、治療が遅れるとリンパ節や他の臓器への転移リスクが高まるため、早期の診断と治療が重要です。

治療は主に外科的切除が行われますが、抗がん剤や放射線を併用することもあり、医師の判断で病状に応じた治療計画が立てられます。

ボーエン病

ボーエン病は表皮内にとどまっている皮膚がんで、前述した有棘細胞がんの前段階・初期症状を指しています。

中高年層に多く発症し、赤くてざらざらした斑状の病変として現れ、湿疹と似た外観を持つため、他の皮膚トラブルと混同されることもありますが、ステロイド外用薬などの通常の治療に反応しない場合は注意が必要です。

放置すると、がん細胞が真皮に浸潤し、進行性の有棘細胞がんへと発展する可能性がありますが、表皮内にとどまっている間に切除すれば完治が望めるがんでもあります。

完治には早期の診断と治療が重要になるため、異常を感じたらすぐに皮膚科を受診しましょう。

日光角化症

日光角化症は、長年にわたって紫外線を浴び続けることによって発症する病変です。

「老人性角化症」とも呼ばれ、特に60歳以上の高齢の方や、屋外での活動が多い方に発症する傾向があります。

顔や手の甲、頭部など日光がよく当たる部位に生じ、表面がザラザラ・カサカサした薄紅色や褐色の斑状(シミ)になるのが特徴です。

痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありませんが、放置すると前述の有棘細胞がんに進行する恐れがあるため、早期発見と治療が重要になります。

付属器系腫瘍(汗を出す器官のできものなど)

付属器系腫瘍は、皮膚の汗腺、脂腺、毛包などの構成成分から発生する腫瘍の総称で、その多くは良性です。

代表的なものとして、汗腺腫瘍(エクリン汗孔腫や乳房外パジェット病など)や毛包腫瘍などがあります。

はっきりとした原因は特定されていませんが、紫外線を長期間浴び続けることや、慢性的な刺激を受けることが影響すると考えられています。

前述の通り多くは良性ですが、まれに悪性化して汗腺がんや脂腺がんなどに進行するケースもあるため、「普段と違う気がする」と思ったら早めに受診しましょう。

隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)などの肉腫

隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)は、真皮層や皮下組織から発生するまれな悪性腫瘍です。

多くは体幹(胴体)や手足に見られますが、身体のどこにでも発症する性質を持っています。

初期は痛みのない平坦なしこりや変色として現れ、ゆっくりと成長し、隆起した硬い腫瘍に変わっていくことが特徴で、転移はほとんど見られません。

主な原因は遺伝子異常で、17番と22番の染色体が入れ替わることで起こると考えられています。

また、遺伝子異常のほか、放射線を浴びたり有害な化学物質に触れることもDFSPの原因です。

初期段階では異変に気付きづらく、見逃しやすい症状ですが、進行すると治療に時間がかかり、患者さんの負担が大きくなる恐れがあります。

この他、悪性線維性組織球腫(MFH)も肉腫の一種で、DFSPと同様に初期段階では気付きづらい特徴を持っています。

ただし皮膚の下や筋肉の内側にしこりを感じたり、腫瘍ができた部分に痛みを感じたりするケースもあるため、少しでも「おかしいな」と感じたら医療機関の受診を検討してください。

皮膚がんの初期症状と気づくきっかけのサイン

皮膚がんの初期症状と気づくきっかけのサイン

皮膚がんは初期段階での発見が治療の成果に関わることが少なくありません。しかし、初期症状は一見すると無害な皮膚の変化に見えることが多いため、見過ごされがちです。

ここでは、皮膚がんの初期症状や、気づくきっかけになる具体的な状態などについて紹介します。

形がいびつ・色が不均一なシミやホクロ

皮膚がんの初期症状として、形が左右非対称で輪郭がはっきりしないシミ・ホクロが挙げられます。

特に悪性黒色腫(メラノーマ)では、形がいびつで、周囲との境界がはっきりしない場合が多く、進行度の速さを考えると、気付いたらすぐに受診することをおすすめします。

また、色調にも注意が必要で、黒、茶、赤、白など複数の色が混在している場合はリスクが高い状態です。

さらに、直径が6mmを超えていたり、急激な変化が見られたりするのであれば、皮膚がんの兆候である可能性が高いため、早めに皮膚科を受診しましょう。

大きくなる・盛り上がる・出血する

皮膚がんの兆候として、ホクロやシミが急に大きくなったり、盛り上がったりするケースがあります。

悪性黒色腫(メラノーマ)をはじめとする一部の皮膚がんでは、短期間ではっきりとした形状変化を伴うことがあり、気付いた時には特に注意が必要です。

また、自然に出血したり、繰り返しかさぶたができるような変化も、皮膚がんの兆候として見られる症状です。

このような症状は皮膚がんの可能性があるため、少しでも違和感がある場合は、放置せずに早めに皮膚科で相談し、必要に応じてダーモスコピーなどの精密検査を受けましょう。

治らない潰瘍・しこり・赤み

治りにくい潰瘍やしこり、長引く痛みとして現れる兆候もあります。

有棘(ゆうきょく)細胞がんや基底細胞がんでは、皮膚の一部にびらんや盛り上がりができ、時間が経っても自然に治癒しないことが特徴です。

また、ステロイド外用薬などの通常の治療で改善しない赤みやただれが続く場合にも皮膚がんを疑う必要があります。

このような変化は一般的な皮膚炎と間違われることもあり、重大な病気が見逃される恐れもあります。

違和感のある皮膚の変化が数週間以上続くようであれば、ただの皮膚炎ではないと考えて、早めに皮膚科を受診してください。

気になる症状が出た際には皮膚科を受診

気になる症状が出た際には皮膚科を受診

皮膚がんの疑いがある症状に気付いた時には、できる限り早く医療機関の受診が重要です。

ここでは、初期対応としての皮膚科受診や、症状に応じた専門機関への紹介、保険診療の適用範囲などについて紹介します。

皮膚科を最初に受診するのが基本

皮膚に異常を感じた場合、まず最初に皮膚科を受診しましょう。

一般皮膚科と美容皮膚科がありますが、皮膚がんの場合は一般皮膚科での対応が適切です。

皮膚科では視診やダーモスコピー、皮膚生検などの検査を通じて、診断と適切な対応が行われます。

皮膚がんの診断が出た場合は治療計画が立てられ、必要であれば設備の整った大きな病院が紹介されます。

皮膚がんの早期発見や一連の治療手続きには、専門的な知識と経験が欠かせません。自己判断は避け、専門家である皮膚科の医師の診断を必ず受けましょう。

なお、肉腫(骨・軟部腫瘍)の一部には一見皮膚から出現したように見える特殊なものもあり、通常の生検と異なる針生検などを整形外科などに依頼して対応することもあります。

症状次第で総合病院やがんセンターへの紹介

皮膚科での診察の結果、より高度な検査や治療が必要と判断された場合、総合病院やがんセンターなどの専門機関への紹介が行われます。

これらの施設では、CTやMRIなどの画像診断や、外科的な治療、放射線療法、化学療法など、より詳細な検査・治療が可能です。

紹介先での診療は、先に受診していた皮膚科での所見や検査結果などをもとにスムーズに進められるため、より早期の対応が実現しやすくなります。

検査は保険診療の範囲で可能

皮膚がんの診断に必要な検査の多くは、健康保険の適用範囲内で実施可能です。

具体的には、ダーモスコピー、皮膚生検による組織検査、超音波検査、CTやMRIなどの画像診断などが対象になっています。

「がんの疑いで検査なんて、費用が高くつきそう」「来月の給料が出たら受診しよう」と後回しにしてしまい、受診が遅れることは望ましくありません。

保険診療で費用負担を軽減し、適切な検査を受けましょう。

成増駅前かわい皮膚科でも、保険適用で生検など一部の検査を行うことが可能で、より精密な検査を受けるために連携している医療機関にも紹介可能です。

皮膚科で行う検査内容と診断の流れ

皮膚科で行う検査内容と診断の流れ

皮膚がんの疑いで皮膚科を受診したら、医師の判断によっては精密な検査が行われます。

ここでは、皮膚がんが疑われる際に皮膚科で行われる主な検査と、診断が確定するまでの流れなどについて紹介します。

ダーモスコピーによる視診

皮膚科での初期診察では、ダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡を用いた視診が行われます。

この検査では、皮膚の表面構造や色調の変化を詳細に観察し、良性か悪性かの判断材料にします。

この検査で色の不均一さや境界の不明瞭さ、非対称性などが確認される場合、さらに精密な検査へ進むことが多いです。

ダーモスコピーは患者さんへの負担が少なく、検査の際に苦痛を感じることはほとんどありません。

皮膚生検(局所麻酔での組織採取)

視診やダーモスコピー検査で悪性の可能性があると判断された場合、確定診断のために皮膚生検が行われます。

生検とは局所麻酔を施した上で、病変部の組織を一部採取する検査です。皮膚生検の場合、皮膚がんの兆候が疑われる部分を採取します。

採取した組織は病理検査に回され、細胞の形態や構造などを顕微鏡で詳しく調べることで、がんの有無や種類を特定します。

超音波・CT・MRIによる画像検査

皮膚がんが進行している可能性がある場合や、転移の有無を確認する必要がある場合には、超音波、CT、MRIなどの画像検査が実施されます。

超音波検査で皮膚下の腫瘍の大きさや深さを調べ、CTやMRIでリンパ節や内臓への転移を詳細に確認します。

また、治療後にも定期的に画像検査を行い、再発や転移のリスクに備えることが一般的です。

検査結果までの期間

検査結果が通知されるまでの期間は、検査の方法によって違いがあります。

ダーモスコピーや画像検査の結果は、通常、検査当日や1~2週間以内に医師から説明があります。

一方、皮膚生検の病理検査結果は組織の処理や詳細な分析が必要なため、結果が出るまでに2週間程度かかることが一般的です。

患者さんは検査後に再度受診し、医師から結果の説明と今後の治療方針についての相談を受けることになります。

まとめ

皮膚がんは初期症状が日常的な皮膚の変化に似ているため、見逃されやすい病気です。

しかし、早い段階で発見できれば治療の選択肢が広がり、良好な予後が期待できるため、早期発見と早期治療が重要です。

形や色の異常、治らないしこりや潰瘍など、少しでも不安な症状がある場合は、迷わず皮膚科を受診してください。

診察では、ダーモスコピーや皮膚生検、画像検査などが段階的に行われ、必要な情報に基づいて診断と治療方針が決まります。

成増駅前かわい皮膚科では、皮膚のできものや皮膚がんの疑いがある場合、ダーモスコピーをはじめとした詳細な検査を行っています。

検査結果によってはより精度の高い治療が可能な提携病院を紹介し、患者さんに必要な治療を受けていただけるように心がけています。

少しでも「何かおかしい」と感じるようなことがあれば、診断の第一歩と早期発見のためにもぜひご来院ください。


HOME

美容施術予約ボタン
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

AGAオンライン診療バナー
採用情報バナー