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尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとは

 尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)とは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、性器や肛門の周りに小さなイボができる感染性の疾患です。

 主に性的な接触によってうつる性感染症(STI)の一つで、HPVの6型・11型が原因となります。感染してからイボが現れるまでの潜伏期間は3週間~8ヶ月ほどと長く、いつ感染したのか分からないということも少なくありません。痛みもないため、イボが増えてしてから気づくこともあります。

 男女問わず10~30代と若い世代に多くみられる疾患ですが、年配の方でも発症することがあります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に感染するありふれたウイルスで、100種類以上の型があります。型によって関わる病気が異なり、大きく「ローリスク型」と「ハイリスク型」に分類されます。

 尖圭コンジローマの原因となる6型・11型は、がんを起こしにくいローリスク型に分類されます。同じローリスク型には、手足などにできるイボ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)や、顔などにできる青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)の原因となる型もあります。

 一方、子宮頸がんなどに関わる16型・18型などは「ハイリスク型」と呼ばれ、尖圭コンジローマの原因となる型とは異なります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類と起こりうる疾患

尖圭コンジローマの症状

 尖圭コンジローマは、痛み・かゆみなどの症状が乏しいため、入浴時などに初めて気付いたという方が多いです。

性器や肛門周辺にできるイボ

 先のとがった小さなイボが、性器や肛門のまわりにできます。女性の場合は、腟の入り口などにできます。大きくなると、カリフラワーや鶏のとさかのような形になることがあります。

痛みやかゆみが少ない

 多くの場合、痛みやかゆみといった自覚症状がほとんどありません。そのため、気づかないうちにイボが増えたり、大きくなったりすることがあります。

イボの数が増える・広がる

 気付いた時は1~2個でも、そのまま放置すると徐々に数が増えて、広範囲にイボが増殖することがあります。

尖圭コンジローマの受診タイミングと判断のポイント

 デリケートな部位にできるため、受診を躊躇う方が多い疾患です。皮膚や粘膜の直接接触で他人にうつる感染症なので、以下の症状に気づいたら、早めに受診をしましょう。

  • ・性器や肛門のまわりに、これまでなかったイボやできものができていることに気づいた
  • ・イボの数が増えてきた、または少しずつ大きくなってきた
  • ・パートナーが尖圭コンジローマと診断された

尖圭コンジローマの治療

 尖圭コンジローマの治療は、保険診療で行うことができます。

 イボを取り除く方法には、塗り薬(外用薬)による治療のほか、液体窒素による凍結療法、電気やレーザーによる焼灼、メスを使う外科的切除などがあります。

 当院では、このうち液体窒素による凍結療法と、ベセルナクリーム(イミキモド)による治療を行っています。イボの数や大きさ、できている部位などに応じて、最適な治療法を提案しています。

 尖圭コンジローマは、一旦、イボが消えても再発することがあるため、治療後もしばらくは経過をみていくことが大切です。数ヶ月かけて治療が続くこともありますが、根気よく取り組むことで改善が期待できます。

 イボに見える症状には、尋常性疣贅など尖圭コンジローマ以外の皮膚の病気もあります。当院では、皮膚科専門医・アレルギー専門医である院長の下、他のイボや皮膚疾患の可能性も踏まえて、ダーモスコピー(医療用の拡大鏡)などを用いた丁寧な診察を行っています。

 デリケートな部位のお悩みで受診を躊躇う方もいらっしゃいますが、気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

  • Q1. 尖圭コンジローマは自然に治りますか?

    A1. イボが自然に消えることもあります。ただし、必ず治るとは限らず、再発を繰り返したり、イボの数が増えたりすることもあります。

    尖圭コンジローマは、パートナーへうつす可能性もあるので、自然に治るのを待つよりも、早めに受診していただき、治療を受けることをおすすめします。

  • Q2. 尖圭コンジローマはうつりますか?

    A2. 尖圭コンジローマは、主に性的な接触によって感染します。

    潜伏期間が長いため、いつ・誰から感染したのかを特定するのは難しい病気です。症状がある間はパートナーにうつしてしまう可能性があるため、治療が終わるまでは注意が必要です。

    パートナーにも症状がある場合は、一緒に受診されることをおすすめします。

  • Q3. 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

    A3. 治療にかかる期間は、イボの数や大きさ、治療方法によって異なります。

    塗り薬(外用薬)や凍結療法などを繰り返し行い、数週間から数ヶ月ほどかかることもあります。また、いったんイボが消えても再発することがあるため、治療後もしばらくは経過をみていくことが大切です。あせらず根気よく治療を続けることが、尖圭コンジローマの治療では重要です。

  • Q4. HPVワクチンで予防できますか?

    A4. 尖圭コンジローマの原因となるHPVの6型・11型は、一部のHPVワクチンに含まれており、あらかじめ接種することで感染の予防が期待できます。

    ただし、ワクチンはすでにできてしまったイボを治療するものではありません。予防と治療は分けて考える必要があります。それを踏まえて、HPVワクチンの接種を検討される場合は、ご相談ください。

    なお、当院ではHPVワクチンの接種は行っておりません。接種をご希望の場合は、お住まいの自治体や、接種を行っている他の医療機関にご確認ください。

  • Q5. 尖圭コンジローマは何科を受診すればよいですか?

    A5. 尖圭コンジローマは、皮膚科のほか、泌尿器科や婦人科でも診療を受けることができます。

    皮膚科の場合、イボの状態を診察し、ほかの皮膚の病気との見分けを行った上で治療を進めていきます。何科を受診すべきか迷う場合や、デリケートな部位で受診を躊躇う場合も、まずは気軽にご相談ください。

尖圭コンジローマの関連項目

 以下の項目もぜひ参考にしてみてください。



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