たるみの改善ケアは早めにスタート!美しいフェイスラインを保つ方法

年齢とともに気になり始める『たるみ』は、放置しておくとフェイスラインを崩してしまいます。
フェイスラインが崩れると老けた印象になり、気分が落ちてしまいかねません。年齢のせいとあきらめる人も多いのではないでしょうか。
しかし、あきらめるのはまだ早いかもしれません。たるみに効果的なケアを取り入れることで、若々しい美しい輪郭を保ちやすくなります。
そのためには、たるみの原因や特徴、改善ケアなどについて知っておくと役立つでしょう。
この記事では、たるみの原因や年齢別の特徴、毎日続けやすい効果的なケア方法、医療ハイフ(HIFU)による治療などについて詳しく紹介します。
顔がたるむ原因は?

顔がたるむ原因の多くは加齢に関係しており、歳を取れば誰でも経験する現象です。しかし、原因に合わせたケアをすることでたるみの進行を抑えやすくなるため、原因を知っておくと役立つでしょう。
ここでは顔がたるむ6つの原因について紹介します。
コラーゲンの減少
コラーゲンが減少すると肌の弾力やハリも失われ、重力に耐えられなくなり、たるみの原因になります。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織が重なってできており、コラーゲンは真皮の7割を構成する成分で、弾力やハリを生む働きがあります。
しかし、加齢によってコラーゲンが減少するとその働きが不十分になり、たるみを引き起こしてしまうのです。
特に40代以降は体内でのコラーゲン生成が減少するため、人によっては急激にたるみが生じ、老けた印象になることもあります。
筋肉の衰え
たるみは皮膚だけの問題ではありません。筋力の衰えは皮膚を支える力がなくなり、血液やリンパの流れを悪くしてしまい、顔をたるませます。
顔の筋肉のコントロールは難しいと感じるかもしれませんが、普段から話すことが多かったり、表情がくるくると変わったりするような人はその動作だけで刺激を受け、自然なトレーニングになっています。
もしも「最近、人との会話が減った」「リモートワークに集中してあまり表情が動かなくなっているかも」と思うようなことがあれば危険信号です。
意識的に人と交流したり、表情を動かしたりなどを意識してみましょう。
リガメントのゆるみ
リガメント(腱鞘)とは、表情筋と骨をつなぐ繊維状の組織で、束になっているものと繊維状のものがあります。このリガメントのゆるみが、顔にたるみやしわを生み、フェイスラインを崩す原因のひとつです。
顔のリガメントは8つありますが、中でもエイジングの悩みに関わるのはそのうちの4つで束の形状になっています。以下でそれぞれの種類を見てみましょう。
リガメントの位置 | 関係のある部位 |
---|---|
まぶたの上 | ・目の周囲の筋肉を支える。
・まぶたや目尻のたるみに関係する。 |
頬骨(頬の高い部位) | ・頬の筋肉を支える。
・ほうれい線に関係する。 |
頬骨の下部分 | ・口周りの筋肉を支える。
・口元のたるみに関係する。 |
あご | ・あご周辺のラインを支える。
・フェイスラインや二重あごに関係する。 |
ゆるむだけではなく、リガメントが硬くなり、血流が悪くなることも顔のたるみの悩みに関わります。
血流の悪さはリガメントの弾力を失わせ、肌を引き上げる力を弱めてしまうためです。逆に、血流がよいリガメントは肌を引き上げる力が強く、若々しさを保つ秘訣のひとつになるでしょう。
硬くなったリガメントはマッサージなどのセルフケアでほぐせますが、美容皮膚科で医療ハイフ(HIFU)をはじめとした専門的な治療も効果的です。
むくみ
顔のむくみは血液やリンパの流れが悪く、老廃物や水分を皮膚の下に溜めている状態で、顔をたるませる原因のひとつです。
顔がむくむ原因はさまざまですが、特に以下のような理由は多くの人が経験しているのではないでしょうか。
- 運動不足
- 冷え
- ホルモンバランスの乱れ(生理前、更年期など)
- 栄養バランスが悪い食事
特に生理前にむくみやすいと感じる女性は多く、顔がパンパンになるほどむくんでしまうケースもあります。
日常的にできるセルフケアとしては、むくみとりのマッサージや温かいお風呂に入る・足湯をするなどが手軽でおすすめです。
美容皮膚科でもむくみに改善効果が期待できる治療法を多く用意しているため、気になる人は相談してみてはいかがでしょうか。
皮下脂肪の増減
皮下脂肪は表情筋を支える力や皮膚のハリなどに関係し、増えても減っても顔のたるみに関係しています。特に急激な増加・減少があった場合、見た目にいちじるしい影響が出ることもあります。
過食や運動不足で不自然に皮下脂肪が急増すると、顔の筋肉がその重さを支えきれなくなり、たるみを引き起こします。
逆に病気や栄養不足、過度のダイエットなどで急激に皮下脂肪が減れば、皮膚からハリや弾力が失われ、たるんでしまうのです。
皮下脂肪の増減はたるみだけではなく、健康に関係するケースも多いため、適切な速度や量での増減が望ましいでしょう。
骨密度の低下
骨密度が低下すると骨が萎縮し、頬やあごの膨らみが縮小してしまい、顔のたるみを引き起こします。
骨密度は加齢とともに低下していき、骨が少しずつ小さくなっていきます。以前は適切なサイズだった骨が小さくなれば、若い頃には盛り上がっていた部分もしぼみ、たるみに変わってしまいやすくなります。
骨密度の低下は骨の萎縮に加え、骨をもろくし、骨粗しょう症の原因としても有名です。
健康な生活を楽しむためにも、カルシウムやビタミンの摂取、適度な運動を心がけ、減少を予防しましょう。
【年齢別】たるみの特徴

歳を取ればたるみが出るのは自然なことですが、年代によって特徴が違います。以下で30代~60代それぞれのたるみの特徴を見てみましょう。
年齢 | たるみの特徴 |
---|---|
30代 | ・コラーゲンの減少が始まり、肌のハリに影響が出てくる。
・頬の下に皮下脂肪が溜まってたるみが目立つ人もいる。 |
40代 | ・骨密度の低下と骨の萎縮、リガメントのゆるみが始まる。
・頬やほうれい線のたるみが目立つようになる。 |
50代 | ・マリオネットラインやブルドッグラインのたるみが進み、全体的に顔がたるむ。 |
60代 | ・顔のたるみに加え、首のたるみも出始める。 |
あくまで一般的な特徴であり、個人によっては違うこともあります。
毎日できるたるみの改善ケア

セルフケアを取り入れることによって、たるみの改善や進行の予防効果が期待できます。
ここでは、毎日できるたるみの改善ケアについて紹介します。
紫外線対策
紫外線カットはたるみの改善や予防に重要です。日焼け止めや日傘、帽子、手袋、サングラスなど紫外線カットアイテムを積極的に使い、肌への紫外線ダメージを減らしましょう。
紫外線の種類『UVA』と『UVB』が真皮に達すると肌の老化が進み、たるみの原因になります。
また、日焼け止めを使う際にはUVAカット効果を示す『PA』と、UVBカット効果を示す『SPF』が重要です。
これまでは、ライフスタイルやイベントシーンなどに合わせてSPFやPAの程度を使い分けることが推奨されていましたが、真夏日が早期に訪れ、長く残暑が残る昨今の気候を考えると、SPFは常に40~50、PAは++++、そしてロングUVAにも対応している日焼け止めがおすすめです。
肌のシミ・シワ・たるみなど、加齢サインの約8割は波長が長いUVA、いわゆる「ロングUVA」の影響とされ、その紫外線被害は「光老化」と呼ばれます。地表に降り注ぐ紫外線の約7割をロングUVAが占めているため、光老化の進行を抑えるには、ロングUVAに対応できる日焼け止めを選ぶことが有効です。
ロングUVAもしっかり防げる日焼け止めについてはコチラを参照。
屋外に限らず、屋内でも日差しを浴びる機会が多い場合、紫外線対策がおすすめです。
保湿を重視したスキンケア
たるみの原因の中には『乾燥』もあり、保湿でのケアが重要です。化粧水や保湿クリームの使用のほか、メイクオフや洗顔時に皮脂を落としすぎないように注意しましょう。
メイクオフでクレンジングを使う時、ごしごしとこすってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、強い摩擦は保湿成分である皮脂も過剰に落としてしまうためおすすめできません。優しく丁寧に、肌への刺激を抑えながらクレンジングとメイクをなじませましょう。
また、洗顔も洗いすぎると皮脂を過剰に流してしまうため注意してみてください。
生活習慣の見直し
身体の内側からのケアも、たるみの改善や予防に必要です。栄養バランスのよい食事や十分な睡眠は特に重視してみましょう。
食事ではコラーゲン、タンパク質など、肌に効果が期待できる栄養素を取り入れた献立がよいでしょう。例えば、以下のような食材がおすすめです。
栄養素 | 食材 |
---|---|
コラーゲン | 豚肉、鶏手羽、ゼラチン、高野豆腐など |
タンパク質 | 鶏の胸肉、卵、納豆、チーズなど |
さらに、コラーゲンの生成を助けるビタミン類も重要です。緑黄色野菜に多く含まれているため、意識的に取り入れてみてください。
また、睡眠はコラーゲンの維持に役立つ成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。規則正しい時間に入眠して、できれば深く眠るようにしてみましょう。
栄養バランスのよい食事と十分な睡眠は、たるみ改善だけではなく、健康的な生活にも役立つため、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
表情筋・僧帽筋のケア
表情筋や僧帽筋の衰えは、たるみの原因の中でも重要視されています。エクササイズやストレッチを取り入れて、重力に抵抗できる筋肉を鍛えましょう。
【表情筋】
表情筋は日常的な会話や表情の変化だけでも鍛えられますが、さらに『大きく口を開けながら、意識的に『ア・イ・ウ・エ・オ』とゆっくり言う』など、筋肉を動かす動作をプラスするとよいでしょう。
【僧帽筋】
僧帽筋は顔の筋肉ではなく、後頭部~背中に広がっている筋肉です。僧帽筋が固まっていると顔全体が下方へ引っ張られてしまうため、ストレッチでほぐすようにしましょう。
両手を組んで頭上に上げ、背伸びのように伸ばしたり、前傾姿勢になって背中の筋肉を伸ばしてみてください。胸を張るようにして開くのも効果的です。
ストレッチやツボ押し
首のストレッチや頭皮・顔面のツボ押しもおすすめです。どちらも筋肉をほぐしたり、血行を促進したりする効果があるため、たるみの改善・予防に役立ちます。
【首のストレッチ】
前後左右に首を動かし、回転させていきます。首周りの筋肉をほぐす効果があります。
【頭皮や顔のツボ押し】
頭皮は意外とこっているため、マッサージで柔らかくします。指の腹でツボを押すようにしながら優しくもみほぐしましょう。
顔は眉頭・目頭・目尻・口元など、たるみが気になる部分を数秒押さえて離します。
姿勢の改善
姿勢の悪さもたるみには大敵です。背骨のラインがゆがみ、筋力が弱まったり硬くなったりして、顔を支える力が弱くなってたるみが起きてしまいます。
例えば、うつむく姿勢が長いとあごの下がたるみやすくなり、肉が溜まって二重あごに見えることもあります。
耳と、耳から垂直の位置にある肩の部分が一直線になるようにあごを上げ、うつむき加減にならなように注意しましょう。
たるみ治療に最適なハイフ(HIFU)の特徴

毎日の改善ケアに加え、美容皮膚科で専門医が行うハイフ(HIFU)もたるみ治療に効果が期待できます。
ここでは、たるみ治療に最適なハイフで期待できる治療効果について紹介します。
リフトアップ効果が期待できる
ハイフ(HIFU)治療は皮下組織と表情筋の間にある『SMAS筋膜』へ作用し、リフトアップ効果を発揮します。
SMAS筋膜はコラーゲンでできていますが、加齢によってコラーゲンが減少するとゆるんでしまい、結果としてたるみを生じさせます。
しかし、ハイフの熱エネルギーを届けることによって刺激を与え、コラーゲンの生成を促進し、再びしっかりと肌を支えるようになります。
リフトアップは手術が必要でしたが、ハイフはメスを使わずにSMAS筋膜にアプローチできる方法のため、ダウンタイムも少なく、より多くの人が選択しやすくなりました。
肌質改善ができる
ハイフの熱エネルギーはコラーゲンや組織に作用し、肌の引き締め効果や皮膚の弾力アップなどの肌質改善効果を生み出します。
コラーゲンの繊維を収縮させるとともに、熱でダメージを与えた組織の再生(創傷治癒)を促して、美肌成分のコラーゲンやエラスチンの生成を促進する仕組みです。
この過程は数か月続き、たるみだけではなく、毛穴・ハリ・ツヤ・キメの悩みなど、多くの人が感じる肌の悩みを幅広くカバーします。
当院のハイフ(HIFU)についての紹介はコチラ!
オリジオX(OligioX)でさらにたるみにアプローチ

たるみにアプローチするのなら、オリジオX(OligioX)もおすすめです。モノポーラRF(RF:ラジオ波・高周波)を利用した美容医療で、気になるたるみの改善を目指しましょう。
ここでは、オリジオXの特徴や期待できる効果、ハイフ(HIFU)との違いなどについて紹介します。
オリジオX(OligioX)の特徴
オリジオX(OligioX)は、モノポーラRF(高周波・ラジオ波)を用いた美容医療機器です。
RFエネルギーを皮膚の深部に届けることにより、肌内部のコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、たるみやシワの改善を目指します。
従来のたるみ治療機器と比較すると、照射範囲が広く、より均一に熱エネルギーを与えられるため、顔全体のリフトアップ効果や肌のハリ・弾力アップが期待できます。
施術中の痛みやダウンタイムが少ないことも特徴で、施術後すぐにメイクが可能なことも多いです。お出かけ前にも気楽に受けられます。
施術後、まれに多少の赤みが出ることはありますが、ほとんどの場合、数時間で解消します。
オリジオXとハイフ(HIFU)の違いは?
オリジオXとハイフは、どちらもたるみをはじめとした、肌の悩みにアプローチできる美容医療機器ですが、以下のように使用するエネルギーや照射範囲、作用する部位などに違いがあります。
使用機器 | オリジオX(OligioX) | ハイフ(HIFU) |
---|---|---|
照射範囲 | 真皮層・皮下組織 | SMAS層(筋膜) |
主な作用部位 | 顔(当院では目より下の顔面全体) | 顔、目の周り(ハイフシャワー)、首 |
施術中の傷み | ほとんどなし、部位によっては軽度 | 部位によってある程度 |
ダウンタイム | ・ほとんどなし
・まれに赤み(数時間で改善) |
・ほとんどなし
・まれに熱感(数時間で改善) |
照射範囲 | ・瞳孔の内側まで照射可能
・ハイフがアプローチしづらい顔面の内側(ほうれい線など)が特に効果的 |
・瞳孔より外側が守備範囲
・フェイスラインと輪郭が特に効果的 |
ハイフは超音波によってSMAS層(筋膜)まで届き、悩みの部位にピンポイントでアプローチが可能です。
一方、オリジオXはモノポーラRF(高周波)を利用し、皮膚表面へのダメージを抑えながら真皮層や皮下組織に働きかけます。
どちらも肌のエイジングの悩みに効果が期待できるため、改善したい部位や肌の状態などに合わせて選択しましょう。迷った際にはカウンセリングでご相談ください。
当院のオリジオX(OligioX)についての紹介はコチラ!
まとめ
たるみは加齢によるコラーゲンの減少や筋肉の衰えなど、加齢によってどうしても生じてしまうものです。
たるみに気付いたら毎日できるケアを取り入れ、早めに改善や予防を行い、若々しさを保ちましょう。
セルフケアだけではなく、美容皮膚科での専門的な治療も効果的です。たるみ治療に用いられるハイフ(HIFU)なら、たるみ改善のリフトアップだけではなく、肌質改善もプラスで嬉しい効果が期待できるでしょう。
また、オリジオX(OligioX)もたるみをはじめとしたエイジング肌の悩み改善におすすめです。施術の痛みやダウンタイムが従来の美容医療よりも少なく、より幅広い層の患者さんが受けやすくなっています。
成増駅前かわい皮膚科ではたるみの悩みに対応できる治療法をご用意しています。改善ケアのアドバイスはもちろん、HIFUやオリジオXを使った効果的な施術も専門医のもとで受けていただけますので、ぜひ一度受診してみてください。
記事制作監修

成増駅前かわい皮膚科
院長 河合 徹