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イボの種類とは?皮膚科での治療方法とやってはいけないことを紹介

美容皮膚科・自由診療
いぼの施術

顔の目立つ部分や首などにできやすい『イボ』は、特に他人から見える位置にあるとコンプレックスにもなり、切除したいと考える人も多いです。

イボには種類があり、その種類ごとに対処法も異なるため、自分のイボがどのような原因でできているのかを知る必要があります。

この記事では、イボの種類について、種類ごとの特徴、治療方法ややってはいけないことなどを紹介します。

皮膚科での切除を検討している方や、いきなりイボができて不安だという方はぜひご覧ください。

イボには2種類の原因がある

肌に悩む女性

イボ(疣贅)には『ウイルス』と『紫外線や加齢』による2つの原因があり、それぞれ特徴が異なります。

ウイルスが原因のイボの代表的なものは『ヒトパピローマウイルス』ですが、このウイルスにはさまざまな種類があるため、感染したウイルスによってイボができる場所や症状が異なります。

他にも水いぼのウイルスとして有名なのが『伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus)』で、これらのウイルス性のイボは傷口や軟らかくなった皮膚などから感染し、広がっていくこともあるのが特徴です。

人から人への感染もありますが、自分の体の他の場所にうつることもあり、気付いたら治療したほうがよいイボの種類といえるでしょう。

一方で、紫外線や加齢が原因のイボは数年かけて徐々に大きくなるのが特徴で、周囲の人に移る心配はありません。

特に、紫外線の影響を受けやすい顔や頭、首などに多く出現します。

一般的にイボとは表皮が肥厚する疾患で、タコやウオノメは角質層が肥厚するため、イボはより深い場所で表れるといえるでしょう。

表皮と真皮が入り組んだ状態に肥厚するため、掻いたりすると真皮部分にある血管を傷つけてしまうことがあります。

ウイルス性のイボの種類

HPV

ウイルス性のイボは自覚症状がないこともあり、発見が遅れてしまうケースもあるため、特徴を把握して早期発見によって治療をすることが重要です。

主にウイルスの種類はヒトパピローマウイルスと伝染性軟属腫ウイルスのどちらかですが、ヒトパピローマウイルスは種類が豊富で、よく知られる子宮頸がんの原因とは異なるものです。

ここからは、ウイルス性のイボの種類を紹介します。

尋常性疣贅

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(主にHPV2,HPV27,HPV57)に感染することで生じるイボで、接触することで感染するため、皮膚に小さな傷があるとウイルスが侵入してしまいます。

プールサイドや大衆浴場などの大勢の人が裸足で過ごす場所で感染しやすく、表面がザラザラしていますが肌色に近い色のこともあるため発見が遅れることもあります。

最初は1箇所にできるイボですが、対処せずに放置すると徐々に大きくなり、周囲に小さいものが増えていくことがあります。

また、イボを触った手指でさらに触ってしまったところにうつったり、イボができている手指足指のとなりにある指にずっと触れていることでもうつることがあります。

時間が経つにつれ、イボが複数か所に広がり同時発生することが多いです。

手指や爪の周りなどにできることが多く、子どもから大人まで幅広い年代で発症することがあります。

尋常性疣贅の治療についてはコチラも参照

青年性扁平疣贅

青年性扁平疣贅は、尋常性疣贅と同様にヒトパピローマウイルス(主にHPV3,HPV10)によるイボですが、典型的なイボの形とは異なり、表面が平べったく小さな突起が複数生じるのが特徴です。

若い女性にできることが多く、その形状や色からシミと勘違いされてしまうケースもあるでしょう。

ヒトパピローマウイルスが傷口などから皮膚内に侵入して発症するイボで、顔・手にできやすく、中でもおでこの発症率が高いことで知られています。

治療をしなくても自然に治ることがありますが、改善せずに手や爪などからウイルスが広がって周囲の皮膚にどんどんイボが増えていくこともあります。

当院のスキャナ付き炭酸ガスレーザー「アキュパルス」によるイボ取り放題治療についてはコチラを参照

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(主にHPV6,HPV11)が原因となる性感染症(STI:sexually transmitted infection)の一種で、主に性行為によって性器同士が触れることにより、粘膜表面の傷などから感染します。

潜伏期間はおよそ3週間~8ヶ月と幅広く、男性は陰茎や包皮の表面に、女性は大陰唇や膣前庭の表面に症状が現れるのが特徴です。肛門部に発生することもあります。

その形状は、顆粒状・鶏のとさか・カリフラワーのようと言われ、それらが複数多発することもあります。

自覚症状がないことがほとんどで、自然治癒することもありますが放置することで徐々に大きさが増し、他の部分にうつることもあるため注意が必要です。

Boewn様丘疹症

Boewn様丘疹症は、外陰部や肛門周囲に発生するヒトパピローマウイルス(主にHPV18、31、33、39)が原因の性感染症(STI:sexually transmitted infection)の一種です。

黒っぽく扁平な見た目が特徴で、自然に治ることもありますが、治療が必要な状態であれば冷凍凝固による治療が行われます。

ただし、再発することも多く定期的な経過観察が欠かせません。

ミルメシア

ミルメシアの原因もヒトパピローマウイルス(主にHPV1)で、子どもに発症することが多く、足の裏・手のひらなどに魚の目に似たようなイボが見られるのが特徴です。

隆起した見た目であることが多く、赤みを帯びていて、圧迫すると痛みを感じるため、足の裏などにできると痛みを感じやすいでしょう。

他のイボと違って単発的に発生することが多く、複数できてもくっつかないことも特徴として挙げられます。

自然治癒することもありますが、痛みを伴うイボであることから治療をおすすめします。

伝染性軟属腫(水いぼ)

水いぼは伝染性軟属腫と呼ばれ、伝染性軟属腫ウイルスへの感染によって生じるイボです。

表面がつるつるしていて光沢があり、皮膚が盛り上がっているものの、その頂点がやや陥凹しているのが特徴です。

傷や肌荒れ、乾燥した肌など、皮膚のバリア機能が乱れている部位から感染することが多く、子どもに多く発生しやすいです。

自然に治ることもありますが、湿疹や自家感染(自分の体の他の部位にうつること)を引き起こす可能性もあるため、治療には慎重な判断が必要です。

水いぼの詳細にはついてはコチラも参照

加齢や紫外線が原因のイボの種類

肌

加齢や紫外線が原因のイボは、皮膚のさまざまな場所に発症する可能性があり、特に紫外線の影響を大きく受けるのが特徴です。

ここからは、加齢や紫外線が原因のイボの種類について紹介します。

老人性疣贅(脂漏性角化症)

老人性疣贅は、60歳以上のほとんどの方に発症していると言われるイボで、ウイルスが原因ではないため市販されているシールなども効果がないのが特徴です。

肌の老化や紫外線による影響が大きく、手足・顔・頭部などよく日が当たる場所にできやすいとされます。

シミがイボ状に盛り上がってくるもので、老人性色素班(シミ)から進展し、ザラザラしているもの、鱗屑が付着しているものなど形状はさまざまで、基本的には良性なのでがん化することはないとされます。

放置していても問題ありませんが、日常生活に支障をきたす位置にあったり、コンプレックスを感じたりするようなら治療が必要でしょう。

治療は保険診療であれば液体窒素ですが、色素沈着や瘢痕(キズ)になりやすく、施術後の傷をきれいにする観点からも、当院で採用しているスキャナ付き炭酸ガスレーザー(アキュパルス)による治療がおすすめです。多発している方は、イボ取り放題のメニューもご用意しております。

軟性線維腫(スキンタッグ・首イボ)

軟性線維腫は、スキンタッグや首イボとも呼ばれるイボで、摩擦による刺激・加齢・紫外線など多くの発症原因が考えられます。

早い方だと30代頃から発症しはじめ、加齢とともに増えていくこともありますが、悪性のものではないため治療しなくても支障はありません。

肌よりも濃い色であることが多く、数ミリ~1センチ程度の大きさからゆっくりと成長していきます。

円形や楕円形の突起で表面は滑らかなのが特徴で、圧迫しても痛みを感じないことがほとんどです。

当院のスキャナ付き炭酸ガスレーザー(アキュパルス)による首イボ治療についてはコチラを参照

アクロコルドン(首イボ・脇イボ・胸イボ)

軟性線維腫の中でも、特に首周り・脇・胸などに発症する突起状のイボはアクロコルドンと呼ばれます。

1~2mmの小さな形状で、多発することが多く一度の治療では取り切れないことも多いです。

色は肌色~黒褐色までさまざまなものがあり、鼠径部などにもできることがあります。

触ると軟らかく痛みが生じることはありませんが、ウイルス性のイボとの区別がつきにくいケースもあるため、心配であれば皮膚科を受診して治療を受けた方が良いでしょう。

当院のスキャナ付き炭酸ガスレーザー(アキュパルス)による首イボ治療についてはコチラを参照

皮膚科でのイボの治療方法

いぼの治療

皮膚科でイボを治療する際、多くはレーザーや切除手術が用いられます。日帰りでできる手術であることがほとんどですが、その範囲を超えた場合はさらに専門的な治療をすることもあります。

ここからは、皮膚科でのイボの治療方法を紹介します。

液体窒素による冷凍凝固法

冷凍凝固法は、マイナス196度の液体窒素をイボに当てることで、ウイルスとイボを同時に壊死させることができます。

1~2週間ごとの治療を繰り返し、徐々にイボを取り除いていくことで、症状を緩和させます。

患部のイボはかさぶたとなって自然に剥がれ落ちていきますが、ウイルス性のイボは治療に時間がかかることがほとんどで、その経過には個人差があります。

当院のウイルス性イボの治療方法はコチラ

CO2レーザー

CO2レーザーは、水分を含むものに吸収される性質があるため、水分を含む皮膚に対して照射することで、一瞬で熱エネルギーに転換され組織を蒸散させます。

短時間で高エネルギーを狙った場所に照射できるため、治療時間が短いうえに皮膚組織を大きく損傷させることなくイボの治療ができます。

レーザーを照射した周囲の血管は熱凝固作用によって瞬時に固まるため、出血も少なく術後の回復も早いでしょう。

レーザー照射後はテープでの保護が1~2週間ほど必要ですが、傷跡はほとんど残りません。

小さなイボに適している治療となるため、大きさによっては適用外となってしまうこともあります。

なお、当院で使用しているアキュパルスは、照射スピードが従来のレーザーに比べて速く、色素沈着が生じるリスクも少ないことや、コンピューター制御によって薄く均一に組織を蒸発させられるという特徴があります。

組織へのダメージを抑えたい方におすすめの治療で、ダウンタイムも短いためイボを効率的に取りたい方に向いています。

当院のスキャナ付き炭酸ガスレーザー(アキュパルス)の詳細はコチラ

切除手術

レーザーで除去するのが難しい隆起したイボや、大きいイボは、メスを使用した切除による手術が有効です。

組織自体を完全に切除するため再発はほとんどなく、縫合するとしても傷跡はわずかとなるため時間の経過とともに目立たなくなっていきます。

イボの大きさや部位によっては皮膚科で対応しきれないケースもあるため、その場合は総合病院や大学病院を紹介されることになります。

皮膚を縫い寄せられないほど大きなイボの場合は、皮膚を移植することや、皮弁形成によって対応可能となるため、切除を希望する場合はまず皮膚科で相談するようにしましょう。

当院のいろいろな種類のイボ(皮膚腫瘍)の詳細はコチラ

イボができたときにやってはいけないこと

子どものいぼ

イボができると邪魔だと思ったりときにはかゆかったりして、うっとうしさから自分でなんとかしようと考えることもありますが、やってはいけないことを知っておきましょう。

ここからは、イボができたときにやってはいけないことを紹介します。

かきむしる

ときには痒みを伴うイボですが、イボのある部分をかきむしってしまうと出血や傷につながり、細菌によって感染症を引き起こしてしまうこともあります。

さらに、ウイルス性のイボの場合その傷からどんどんイボが広がってしまう危険性もあるでしょう。

悪循環に陥る前に、かきむしりたくなるほどの痒みがある場合は皮膚科を受診することをおすすめします。

自分で抜いたり削ったりする

イボが隆起している場合、洋服に引っかかるなど邪魔な思いをすると、自分で抜いてしまおうと考える方もいますが、イボの中には新しい血管が形成されていることもあるため、無理に抜くと出血を伴うケースがあります。

また、抜いてもイボを根本的に取り除くことはできず、再発することもあるでしょう。

さらに、皮膚科でイボを削る処置が施されるケースもありますが、自分で削るという行為は危険であるためやめましょう。

医師がイボの様子や種類を見ながら丁寧に行っている施術を自分ですることは困難です。

深い傷を作ってしまったり、イボ以外の部分を削ったりしてしまう恐れがあるため、無理せず皮膚科で診断を受け治療することをおすすめします。

まとめ

イボにはウイルス性のものと、紫外線や加齢によるものがあり、医師による診断・治療を受けることが必要です。

自分で判断して放置したり、処置しようとしたりすることで、悪化してしまいイボが広がったり、完治が遅くなったりするケースも考えられます。

また、ウイルス性のイボは周りの人への感染も十分に考えられるため、自然治癒する可能性があっても自分のことだけではないと考え、治療を検討することをおすすめします。

成増駅前かわい皮膚科では、ウイルス性のイボも紫外線や加齢によるイボもしっかり治療させていただきます。

正確に診断をするために、医療用拡大鏡検査(ダーモスコピー)によって検査を行い、悪性や他の疾患が疑われるときは生検による病理検査も行います。

患者様の症状やご希望に合わせた治療を提供させていただきますので、イボにお悩みの方はぜひ成増駅前かわい皮膚科までご相談ください。


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