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ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の治療法 ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の治療法

 ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)は、頬骨周辺や額に、左右対称に現れる青みがかった茶褐色のシミです。

 20歳以降の女性に発症することが多く、2mmほどの色素斑が点在して現れます。肝斑やそばかす(雀卵斑)と似ているため、医師でも診断が難しいシミのひとつです。

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の症状

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の症状

 ADMは、「Acquired Dermal Melanocytosis(後天性真皮メラノサイト―シス)」の略で、「ADM(エイディーエム)」と呼ばれています。

 太田母斑(青あざ)に似ていることから、「遅発性太田母斑様色素斑」と呼ばれることもあります。青みがかった茶褐色シミのめ、「あざ」のひとつと考えられていたこともありましたが、現在はシミの一種として扱われています。

 一般的なシミやそばかす(雀卵斑)は、茶褐色(明るい茶色)をしていますが、ADMは紫っぽかったり、青みを帯びた独特の褐色をしていることが多いです。頬骨周辺に左右対称に現れることが多いですが、額、鼻などにも発症することもあります。2mmほどの同じ大きさのシミが十数個まとまってできることもあります。

 また目の下に発症することもあり、“目の下のクマ”と思っていたものが、実はADMだった、ということもあります。

  • 20~30代になってシミが現れた
  • 数mm程度の青みがかった茶褐色のシミ(あざ)が点在している
  • 両頬、額に左右対称性に発症している

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の原因

 ADMの発症原因は、明確に分かっていません。

 皮膚は、表面から「角質層」「表皮層」「真皮層」の3層から構成されています。通常、シミの原因となるメラニンを作り出すメラノサイトは、表皮層の一番深い部分(基底層)に存在しています。

 しかし、ADMの場合、表皮層よりさらに深い真皮層にメラノサイトが存在しています。他のシミとは異なり、青みがかって見えたり、治療に時間がかかたりするのは、そのためです。

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の原因

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の治療

 ADMは、他のシミとは異なり、皮膚の深部である真皮層に存在するメラノサイトが要因となります。

 そのため、角質層にアプローチする「ケミカルピーリング」や、表皮層に存在するメラニンをターゲットとした「フォトフェイシャル®」では充分な改善を得られません。根本治療を行うためには、真皮層までエネルギーを届ける、「Qスイッチレーザー」によるレーザー治療が有効です。

Qスイッチレーザー/レーザーフェイシャル

ADM(後天性真皮メラノサイト―シス)の治療:Qスイッチレーザー/レーザーフェイシャル

 高出力のレーザーを照射するため、施術後はテープ保護が必要となったりダウンタイムを伴うこともあります。また、3~6ヶ月おきに3~5回の治療が必要となることがほとんどですが、再発リスクはほぼなく、満足度の高い治療効果を得ることができます。

 ADMは、保険適応での治療が可能となりますので、詳しくは診察にてご相談ください。


詳しい治療法を見る

肝斑と合併していても治療は可能

 ADMは、目の下周辺に発症し、輪郭がはっきりしていないことなどから、肝斑やそばかす(雀卵斑)と間違われることが多いシミです。

 医師でも正しく診断するのは難しい症状ですが、当院では、皮膚科専門医である院長が診断を行い、適切な治療方法を提案します。

 ADMと肝斑の場合、治療方法が異なります。そのため、まず「Qスイッチレーザー」でADM治療を行ってから肝斑治療を進める、など段階的に治療を行うこともあります。時間がかかるように感じるかもしれませんが、安全かつ着実にシミを撃退していくことが、最も効率的なシミ治療となります。

 一人ひとりの症状に合わせて適切な治療方法を提案しますので、まずは診察にてご相談ください。

 他のシミの種類や治療方法については、以下のページを参考にしてみてください。


シミの種類と治療法

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