毛穴の開きを改善したい!原因や医療機関の治療方法・セルフケアを紹介
鏡を見たときに気になる毛穴の開き。改善したいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
毛穴は皮脂や角質などが詰まりやすいため、きちんとケアしないといつの間にか開いて目立ってしまうことがあります。
ツルツルの肌を目指して自宅でセルフケアを徹底している方も多いかもしれませんが、医療機関でも毛穴の開きを改善する治療が受けられることをご存じですか?
この記事では、毛穴が開く原因や開きやすい部位、軽減するセルフケア、医療機関の治療方法を紹介します。毛穴の開きを改善したい方、陶器のような美しい肌を目指したい方は、ぜひご覧ください。
毛穴が開く原因
毛穴が開く原因は、加齢や生活習慣などさまざまです。ひとつではなく複数の原因が絡み合っている場合もあります。
原因を見極めて対処しないと、さらに悪化してしまう可能性もあるため、まずはなぜ毛穴が開いてしまうのか知っておきましょう。
ここでは、毛穴が開く主な原因を5つ紹介します。
加齢による肌のたるみ
年齢を重ねて毛穴の開きが気になってきた場合は、加齢による肌のたるみが原因の可能性があります。
年齢を重ねると、肌のコラーゲンやエラスチンが減少してハリや弾力が衰えて肌がたるみます。それに伴って本来であれば丸い形をしている毛穴が、縦に長く細いしずく状に伸びてしまい、毛穴が大きく見えてしまうためです。
また、長年受けてきた紫外線のダメージや乾燥によるターンオーバーの乱れによっても、肌がハリやうるおいを保持しにくくなり、毛穴が大きくたるんだ状態になる可能性があります。
ホルモンバランスの乱れ
季節の変わり目の気温や湿度の低下、疲労の蓄積、生理周期、加齢などによるホルモンバランスの乱れも、毛穴が開く原因のひとつです。
ホルモンバランスが乱れると、肌の抵抗力も低下して肌の状態が不安定になり、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開いたり詰まりやすくなったりなど、肌トラブルが起こる可能性があります。
年齢を重ねた肌だけでなく、ホルモンの分泌量が増えた思春期の肌にも起こりやすい現象です。
ストレスや生活習慣の乱れ
過度のストレスや不規則な食生活、睡眠不足などの生活習慣の乱れも、毛穴の開きを引き起こすことがあります。
ストレスは、アドレナリンやコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンの分泌を増加させる原因です。これらのホルモンによって皮脂腺の活動が刺激され、皮脂の分泌が増加してしまいます。
また、不規則な食生活や睡眠不足などの生活習慣の乱れは、血糖値の上昇や成長ホルモンの分泌量減少を招き、皮脂が増加したりターンオーバーの乱れを引き起こしたりするため、毛穴が開く原因となることがあります。
間違ったスキンケア
以下のような間違ったスキンケアは、毛穴の開きの原因となることがあります。
- スキンケアで肌に油分をたっぷりと与えている
- オイルクレンジングで徹底的に皮脂を除去している
- 化粧水や乳液は手でこすってしっかり肌に馴染ませている
- ニキビができないように真夏しか日焼け止めを塗らない
自己流で間違ったスキンケアをしている方は、意外と多いです。
例えば、脂性肌にもかかわらず、油分をたっぷりと与えるスキンケアをしていたり、オイルクレンジングで皮脂を取りすぎて肌が乾燥したり、化粧水や乳液を浸透させようと手でこすったりパッティングしたりすると、皮脂の過剰分泌を招いて毛穴が開く原因になります。
見落としがちなのが、紫外線ケアです。ニキビができやすい方は、日焼け止めを塗るのを避けてしまいがちですが、紫外線によって角質が厚くなってキメが乱れ、毛穴が開きやすくなるため注意しましょう。
乾燥肌
毛穴の開きなど、毛穴のトラブルというと脂性肌に起こりやすいと思われがちですが、実は乾燥肌でも起こる可能性があります。
なぜなら、肌の乾燥は肌のバリア機能の低下を招いてキメの乱れを引き起こすからです。肌内部の水分量が低下してうるおいが足りなくなると、肌のバリア機能が低下して角質を厚くする(角質肥厚)ことで肌を守ろうとします。
すると、さらに肌内部の水分が蒸発しやすくなってしまい、肌のキメが乱れたりゴワついたりして毛穴が目立ってしまいます。
毛穴が開きやすい部位とは?
顔は常に露出していて外気や紫外線の悪影響を受けやすいため、皮脂腺が発達している部分ですが、中でも毛穴が目立ちやすい部位がいくつかあることをご存じですか?
ここでは、毛穴が開きやすい部位を4つ紹介します。
鼻
顔の中でも特に毛穴が目立ちやすいのは、皮脂の分泌が過剰になりやすい鼻の頭や小鼻です。
鼻は顔の中心にあり、他人から見られやすいため、どうにか目立たなくできないかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
『いちご鼻』とも呼ばれるように、古い角質と皮脂が混ざって角栓となり、それが毛穴に詰まって黒ずんだり、毛穴を押し広げたりして目立つようになってしまいます。
頬
頬は顔の中では脂っぽくなりにくいため、毛穴が開くイメージはないかもしれませんが、意外と毛穴が目立ちやすくお悩みの方も多いパーツです。
頬の場合は、加齢による肌のコラーゲンやエラスチンの減少などで肌の弾力が失われることで、毛穴が引っ張られて縦長になり、『たるみ毛穴』が目立ってしまうことがあります。
また、乾燥による肌のゴワつきでも毛穴の開きが起こることがあります。
毛穴がたるんで開いてしまうと、元に戻すことが難しくなるため、早めにケアを開始することが大切です。
眉間
眉間も皮脂の過剰分泌が起こりやすく、毛穴が開きがちなパーツだといえます。
眉間の毛穴の特徴は、毛穴詰まりによってざらざらとした手触りになりやすいことです。肌のターンオーバーの乱れによって古い角質や皮脂がたまりやすく、角栓として残ってしまうことも多いため、毛穴が黒ずんで見えることもあります。
おでこ
眉間とつながっているおでこも、皮脂の過剰分泌が起こりやすく毛穴が詰まりやすいパーツです。
過剰分泌された皮脂が角栓と混ざり合い、角栓となって毛穴に詰まり、蓋をしたような状態になって毛穴が目立ってしまうことがあります。
毛穴の詰まりをそのまま放置してしまうと、黒ずみやニキビの原因となるため、早めに正しいケアをすることをおすすめします。
毛穴の開きを軽減するセルフケア
毛穴の開きを改善し、つるんとしたなめらかな肌を取り戻すには、丁寧なセルフケアを継続して行うことが大切です。
ここでは、毛穴の開きを軽減するセルフケアを4つ紹介します。
クレンジングと洗顔を丁寧に行う
毎日のメイクや汚れ、皮脂を丁寧に落として毛穴の詰まりを予防することで、毛穴の開きを軽減できる可能性があります。
最初に落ちにくいマスカラやアイメイク、リップなどをパーツ用のリムーバーなどで落としたあと、自分の肌質に合ったクレンジング剤を、こすらずゆっくりと円を描くように優しくメイクに馴染ませます。
ぬるま湯でしっかりとすすいでタオルで水分を軽く拭き取ったら、次は洗顔です。
洗顔料を手のひらでしっかりと泡立て、泡を転がすように優しく肌に馴染ませていきます。このとき、鼻の周りやTゾーンは念入りに、皮膚の薄い目元や口元はこすりすぎないよう心がけましょう。
クレンジングのときと同様に、ぬるま湯でしっかりとすすいで軽く押さえるようにして水分を拭き取ってください。
しっかりと保湿をする
毛穴の開きが気になるときは、洗顔後にしっかりと保湿して肌に十分なうるおいを与えましょう。
脂性肌だとスキンケアでベタつくのが気になる方もいるかもしれませんが、皮脂量が多いほど化粧水で肌にうるおいを補給して、乳液やクリームでしっかりと蓋をすることが重要です。
ベタつきが気になる場合は、油分が少なめのものを選ぶとよいでしょう。
化粧水も乳液も、手のひらにとってハンドプレスで肌に直接押し込むようにすると、肌への刺激を抑えられます。
紫外線対策をきちんと行う
紫外線は肌の内部まで届いて肌のコラーゲンやエラスチンを破壊します。
それによって肌のたるみや毛穴の開きを引き起こす原因となるため、以下のように紫外線対策を行うことが大切です。
- 紫外線が強い10時から14時の間はできるだけ外出しない
- 外出時は必ず日焼け止めを塗る
- 日傘や帽子、サングラスなども活用する
- なるべく日陰を選んで歩く
- 袖や襟のついた服で肌の露出を少なくする
紫外線対策というと日焼け止めがポピュラーですが、日傘や帽子、サングラス、袖や襟のついた服などを活用して直射日光を避けるようにしましょう。
外出する時間や歩き方などにも注意すると、紫外線の悪影響を少なくできます。
生活習慣を整える
生活習慣を整えると、肌のターンオーバーが正常化し、肌のキメが整って毛穴の開きが改善できる可能性があります。
栄養バランスの取れた食事や質のよい睡眠、適度な運動、ストレスの解消などに努めるようにしましょう。
食事の際は、美肌効果の高いビタミンA・C・Eを、ビタミンBや亜鉛、硫黄などを含む食材と一緒に摂取し、過度のアルコール摂取は控えることをおすすめします。
毛穴の開き改善!医療機関の治療方法
毛穴の開きをセルフケアで改善しようと試みたものの、なかなか思うような結果が出ないこともあるかもしれません。
そのようなときは、医療機関で受けられる毛穴治療がおすすめです。ここでは、毛穴の開きを改善する医療機関の治療方法を7つ紹介します。
フォトフェイシャル®︎ステラM22
フォトフェイシャル®︎ステラM22とは、IPL(Intence Pulsed Light)という光を照射することで、毛穴の開きやシミ、そばかす、くすみ、肌のハリやツヤを改善する効果が期待できる治療です。
施術後は1~2日程度赤みが生じる可能性もありますが、顔全体にまんべんなく照射できる、照射後のダメージが少なくダウンタイムがほとんどない、出力を調整できる、波長の異なるフィルターや肌に接触する部分を付け替えられるなど、一人ひとりに合わせたカスタマイズ治療が行えます。
当院のフォトフェイシャル®︎ステラM22の詳細はコチラ
ダーマペン4
ダーマペン4とは、髪の毛より細い針で肌に微細な穴をあける治療です。
ダーマペン4であいた穴を治そうとする皮膚の自己再生作用によって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生成が促進され、ターンオーバーが正常化することで毛穴の開きが改善していきます。
さらに、ダーマペン4はあいた穴に美容成分を含んだ薬剤を塗布して、肌の奥まで浸透させることも可能です。
肌に塗布するだけの治療と比べて美容成分の浸透度がアップするため、肌を再生させる効果が約2倍になるといわれています。
ただし、人によっては施術後に数日間赤みが出たり、肌が乾燥したりすることもあります。外出の予定がある前の施術は控えるようにしましょう。
当院のダーマペン4の詳細はコチラ
ピコシュア®︎プロ(ピコフラクショナル)
ピコシュア®︎プロとは、755nmのレーザーをピコ秒単位で照射することで、シミなどの色素沈着の改善や肌の活性化を促進する治療です。
照射モードには『トーニング』と『スポット』、『フラクショナル』があり、毛穴の開きに対してはフラクショナルモードで治療を行います。
フラクショナルモードでは、皮膚の表面に小さな穴をあけ、その穴が治っていく過程でコラーゲンが造成され、毛穴の開きが改善していきます。施術後は赤みが出ることもありますが、数時間~半日程度で治っていくため、心配しすぎないようにしましょう。
当院のピコシュア®︎プロによるピコフラクショナルの詳細はコチラ
マッサージピール
マッサージピールとは、『PRX-T33』という専用のピーリング剤を肌にマッサージしながら浸透させ、肌の線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンを増生させて肌に弾力やハリを与える治療です。
肌のターンオーバーが促進されて古い角質を除去したり、毛穴の詰まりを改善したりするため、肌のざらつきがなくなって毛穴が目立ちにくくなります。
ピーリングというと、皮むけや赤みを心配される方もいますが、マッサージピールはそれらのダウンタイムが起こることはほとんどありません。
ただし、短期間のうちに繰り返し施術を受けると、肌が乾燥したり炎症を起こしやすくなったりする可能性もあるため、適切な間隔で施術を受けるようにしましょう。
当院のマッサージピールの詳細はコチラ
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションとは、肌に弱い電圧を流して小さな穴をあけ、そこに大量の美容成分を導入することで、肌の深いところへダイレクトに浸透させる治療です。
導入できる美容成分の量は、イオン導入の約20倍といわれていて、浸透率もイオン導入が10〜15%のところを、エレクトロポレーションでは80〜90%と高くなっています。
エレクトロポレーションの特徴は、肌悩みに合わせて美容成分を選べるところです。毛穴の開きには、『ペップビュープラス』というヒトの神経幹細胞から抽出された医療用の導入液を選ぶとよいでしょう。
なお、人によっては薬剤でアレルギー反応が起こる可能性もあるため、これまでに化粧水などでアレルギーが起こったことがある場合は、事前に伝えておくことが大切です。
当院のエレクトロポレーションの詳細はコチラ
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、医療機関専用の酸性の薬剤などを肌に塗布してターンオーバーを正常化させる治療です。代表的な薬剤には、『サリチル酸マクロゴール』などがあります。
サリチル酸マクロゴールは、角質を溶解するサリチル酸と、酸が肌内部へ浸透するのを防ぐマクロゴールを溶解した薬剤です。
皮膚表面に残った古い角質や毛穴に詰まった角栓のみを取り除き、肌のターンオーバーを促進して毛穴の開きを改善します。
ただし、古い角質であっても、取り除くことで肌のバリア機能が一時的に低下することがあるため、外気による刺激の影響を受けないためにも、レジャーなどの前に施術を受けるのは控えた方がよいでしょう。
当院では、様々な肌質やお悩みに合わせて選択できるように、サリチル酸マクロゴールピーリング、マヌカハニーピーリング、マッサージ(PRX-T33)ピール、リバースピールの計4種類を取り揃えております。
各種ケミカルピーリングの詳細はコチラ
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルとは、水流を利用して毛穴の奥までクレンジングしながら洗浄・除去し、それと同時に肌にうるおいを与える治療です。
脂性肌やニキビ肌の改善や毛穴の詰まり、いちご鼻などにお悩みの方に向いています。
また、水流によって皮脂や角質、汚れなどをやさしく取り除くことができるため、従来のピーリングと比べて肌への負担も少なくて済むのも特徴です。
ハイドラフェイシャルの渦巻き上の水流で毛穴に詰まった角質や皮脂を除去することで、毛穴の開きが改善されます。
なお、施術後の肌は乾燥や日焼けのダメージを受けやすい状態になります。外出の予定がある場合は、たっぷりと保湿をして紫外線対策をするようにしましょう。
当院のハイドラフェイシャルの詳細はコチラ
まとめ
毛穴の開きの原因は、加齢による肌のたるみやホルモンバランスの乱れ、ストレス、生活習慣の乱れなどさまざまです。
それらが複合して毛穴が開いている場合もあるため、原因を見極めて適切な対処をする必要があります。
セルフケアで改善できる可能性もありますが、確実に早くつるりとしたたまご肌になりたいのであれば、医療機関で治療を受けるのがおすすめです。医師とよく相談して自分に合った治療を選ぶようにしましょう。
成増駅前かわい皮膚科は、東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅 2番出口から徒歩5秒のところにある皮膚科クリニックです。東武東上線であれば、成増駅南口から徒歩3分です。
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