老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん：日光黒子）
「シミ」と一言で言ってもその種類はさまざまです。
中でも老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん）は、シミの代表格とも言われ、「シミが気になる」と相談されるもののほどんどが、老人性色素斑です。
老人性色素斑は、紫外線の影響によって発症するため、「日光黒子（にっこうこくし）」とも呼ばれます。
老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん：日光黒子）の症状
老人性色素斑は、男女ともにできるシミです。紫外線を浴びることが発症要因のひとつのため、顔、腕、手の甲など、日光によくあたる部分にできることが多いです。
大きさや形はさまざまで、数mmほどのものから5cmくらいの大きさになるものもあります。
茶褐色のシミで、輪郭が比較的はっきりしているのが特徴です。
- 20～30代以降に現れたシミ
- 顔、手の甲、腕など、紫外線に当たりやす部位にできている
- 境界線がはっきりしている
- 大きさ、形はさまざま
老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん：日光黒子）の原因
老人性色素斑の大きな原因は、次の2つです。
●紫外線
●ターンオーバー（新陳代謝）の低下
紫外線を浴びると、皮膚細胞を守るためにメラノサイトが活性化され、メラニンを生成します。メラニンは黒い色素で、メラニンが蓄積することで「シミ」となります。
本来、皮膚は約28日サイクルのターンオーバー（新陳代謝）によって、新しい細胞へと生まれ変わります。紫外線の影響で一時的にメラニンが生成されても、ターンオーバーによって、体外に排出されます。
しかし、加齢、ストレス、喫煙などでターンオーバーのサイクルが乱れると、生成されたメラニンが排出されず、皮膚内部に溜まっていきます。蓄積されたメラニンが徐々に表面化することで、「シミ」となって現れます。
長年の紫外線によるダメージが蓄積されること、またターンオーバーは加齢によって滞ることがほとんどなので、30～40代以降からシミが目立ちやすくなってきます。
「老人性色素斑」の名前通り、年齢とともに現れるシミですが、スポーツやレジャーなどで紫外線を浴びることが多い方は、20代からでも発症することがあります。
老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん：日光黒子）の治療
老人性色素斑の治療は、その原因から、「メラニンを破壊する」「ターンオーバーを促進させる」治療を組み合わせることで、効果的にシミを改善することができます。
安全で効果的に「メラニンを破壊する」ためには、フォトフェイシャル®（IPL）と言われる光治療やレーザー治療がおすすめです。
メラニンを破壊する治療
ピコシュア®プロ（PICOSURE® PRO：ピコレーザー）
ピコ秒レーザーは、非常に短い周期でレーザー照射することが可能なレーザーで、光ではなく「衝撃波」によって色素を破壊します。
そのため、従来のレーザーでは取り切れなかった微細な色素にも反応し、シミ、くすみ治療において高い効果を発揮します。また、治療後の色素沈着リスクも軽減されているため、安心して治療を受けられるのが魅力です。
当院では、厚生労働省とアメリカFDA（U.S. Food and Drug Administration、米食品医薬品局）の両方で認可を取得し、世界初の医療用ピコレーザーとして開発された「ピコシュア®（PicoSure®）」の最新上位機種『ピコシュア®プロ（PICOSURE® PRO）』を導入しています。
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ピコシュア®（PicoSure®：ピコレーザー）の症例
・照射部位：右頬下部
・治療回数：1回
・治療内容：厚労省承認のピコシュア®「ピコシュア・スポット」
・料金：7,150円（税込）～<照射範囲によって変わります>
・副作用：照射後の痛みや熱感、発赤など
成増駅前かわい皮膚科：ピコシュア®（PicoSure®：ピコレーザー）によるシミ治療の当院症例
Qスイッチレーザー／レーザーフェイシャル
高いエネルギーのレーザーを照射することで、効果的にシミを改善する治療です。
「フォトフェイシャル®」よりもメラニン破壊効果が高く、シミに対して、ピンポイントにレーザー照射してメラニンを破壊するため、少ない治療回数でシミを除去できます。
老人性色素斑は、顔全体に点在していることが多い症状です。そのため当院では、より効率的にシミ改善ができるよう、『シミ取り放題』のメニューを用意しています。
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Qスイッチレーザー／レーザーフェイシャルの症例
・照射部位：記載の通り
・治療回数：1回
・治療内容：厚労省承認のQスイッチレーザー「Accolade J（アコレードJ）」
・料金：5,500円～66,000円（税込）<照射範囲によって変わります>
・副作用：照射後の発赤、色素沈着など
・照射部位：両頬（写真では、右頬の照射後の変化を紹介）
・治療回数：1回
・治療内容：厚労省承認のQスイッチレーザー「Accolade J（アコレードJ）」
・料金：5,500円~66,000円（税込）<照射範囲によって変わります>
・副作用：照射後の発赤、色素沈着など
※注）枠内はやけど（火傷）の痕のため治療せず。
・照射部位：両手の甲
・治療回数：2回
・治療内容：厚労省承認のQスイッチレーザー「Accolade J（アコレードJ）」
・料金：5,500円~66,000円（税込）<照射範囲によって変わります>
・副作用：照射後の発赤、色素沈着など
3症例すべて、成増駅前かわい皮膚科：Qスイッチレーザー（アコレードJ）によるシミ治療の症例
フォトフェイシャル®：ステラM22
フォトフェイシャル®は、IPLという特殊な光エネルギーを照射することで、メラニン色素を優しく破壊する治療です。
「Qスイッチレーザー」と比べて治療効果は弱いですが、痛み、ダウンタイムがほぼないため、優しく安全な治療として高い人気を誇ります。顔全体に素早く照射できるため、シミだけでなく、美肌力を高める効果も期待できます。
当院では、ルミナス社の最上位モデルであるフォトフェイシャル®「Stellar M22（ステラM22）」での治療を行っています。
※「フォトフェイシャル®」はルミナス社の登録商標で、正式に「フォトフェイシャル®」と呼べる光治療器は、ルミナス社のIPL治療機のみです。
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ターンオーバーを促進する治療
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、皮膚の角質層に働きかけ、古い角質や汚れを優しく落とす治療です。継続治療すると、乱れたターンオーバーが整い、肌トラブルのないクリアな素肌へと導いてくれます。
レーザー治療やフォトフェイシャル®と併用することで、レーザーで分解したメラニンを効果的に体外へと排出してくれます。レーザー単独での治療よりも治療効果高まるとともに、より短期間でシミを改善していくことができます。
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エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、がん治療の研究から生まれた浸透技術のひとつです。
コラーゲンや成長因子などの美容成分は、分子が大きく、直接肌に塗布しただけでは、皮膚に浸透しません。そこで登場したのがエレクトロポレーションです。特殊な電子パルスを流すことで細胞間に隙間を作り、分子の大きい美容成分でも皮膚深部まで届けることができます。
エレクトロポレーションの浸透力は、イオン導入の約20倍と言われ、高い美肌効果が発揮できます。
痛みやダウンタイムもほぼないので、レーザー治療とも安心して併用できます。
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オプション治療
美肌点滴・注射
当院では、美白成分を豊富に配合した『美白美肌点滴』、美白・抗酸化作用をもつグルタチオンを高濃度配合した『白玉注射・白玉点滴』など、美白に特化した点滴・注射メニューを用意しいます。
『美白美肌点滴』に配合されたビタミンCには、コラーゲン生成やターンオーバーを促進する効果もあり、加齢によるシミ改善に最適です。
治療メニューによっては同時施術も可能となっており、手軽に体内から美白肌を強力サポートしてくれます。
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内服治療
飲み薬による美白治療です。体の中からシミを抑制し、レーザー治療などと組み合わせることで、効率的な治療が行えます。
内服治療は、肌のターンオーバーに合わせて1ヶ月以上飲み続けることが大切となるため、当院では、シミに効果的な「シナール（ビタミンC）」の30日セットのほか、オリジナルセレクトした「美白セット」などを取りそろえています。
シミの種類と治療法
シミには多くの種類があり、それぞれ発症原因も治療法も異なります。
シミの種類によって、誤ったケアや治療を行うと悪化してしまうこともあるため、適切な診断・治療選択をすることがシミ治療の重要なポイントです。当院では、皮膚科専門医である院長が最適な治療方法の提案を行っておりますので、まずは診察にてご相談ください。
他のシミの種類や治療法についてお知りになりたい方は、以下のページを参考にしてみてください。
シミの種類と治療法
