肝斑は、輪郭がはっきりしない薄茶色のシミで、目の下から頬骨付近に好発します。左右対称に現れ、くすんだようにも見えるのが特徴です。

　女性ホルモンの影響によって発症すると考えられ、妊娠・出産、更年期にさしかかるなど、ホルモンバランスが乱れるタイミングに現れたり、濃くなることが多いです。

　薄く、ぼんやりと広範囲で発症し、雀卵斑（そばかす）、ADM（後天性真皮メラノサイトーシス）などのシミと混在していることも多いため、医師でも正しく診断するのが難しいシミのひとつです。

　肝斑は、刺激にとても弱く、誤ったスキンケアによる“こすりすぎ”、レーザー治療などによる刺激によって悪化することが分かっています。近年では、マスク生活が続き、鼻筋や頬の高い部分の皮膚がマスクに擦れてしまうことで、肝斑が悪化してしまう方もいます。

　フォトフェイシャル®は、IPLという特殊な光エネルギーを照射することで、メラニン色素を優しく破壊する治療です。

　当院で導入している「Stellar M22（ステラM22）」は、ルミナス社の最上位モデルであるフォトフェイシャル®です。

　従来の光治療は、肝斑を悪化させる可能性があるため、禁忌とされていました。しかし、「Stellar M22（ステラM22）」には、“肝斑モード”が搭載されており、肝斑を悪化させるリスクを最小限に抑えて治療することが可能となっています。

　さらに「Stellar M22（ステラM22）」は、コラーゲン生成効果も高い美肌治療機のため、肝斑を改善するとともに、肌のハリ・ツヤアップも同時に叶えてくれます。

※「フォトフェイシャル®」はルミナス社の登録商標で、正式に「フォトフェイシャル®」と呼べる光治療器は、ルミナス社のIPL治療機のみです。

　「ダーマペン4」は、髪の毛よりも細い極細針で、皮膚表面に微小な穴を開けることで「肌の再生能力」を高める美肌治療です。“皮膚の入れ替え”を強力に促すため、肝斑の原因であるメラニンを積極的に排出させることができます。

　また「ダーマペン4」は、微細な穴を通して美肌成分を皮膚深部へ届けることができるのが大きな特徴です。

　当院では、シミ・肝斑に効果的なコウジ酸、ビタミンCを配合した「ブライトライト」美容液との併合治療をおすすめしており、相乗効果により、高い肝斑改善が期待できます。

　ケミカルピーリングは、特殊な薬剤を使い、古い角質や汚れを優しく落とす治療です。継続治療することで、乱れたターンオーバーが整うため、時間はかかりますが、優しく安全に肝斑を改善していくことができます。

　フォトフェイシャル®「Stellar M22（ステラM22）」と併用治療することが可能で、フォトフェイシャル®で分解したメラニンを効果的に体外へ排出するため、単独治療よりもスムーズな改善が期待できます。

　コラーゲンや成長因子などの美容成分は、分子が大きいため、直接肌に塗布しただけでは、皮膚細胞へ届けることができません。

　そこで登場したのがエレクトロポレーションです。特殊な電子パルスを流すことで細胞間に隙間を作り、分子の大きい美容成分でも皮膚深部まで届けることができます。

　エレクトロポレーションの浸透力は、イオン導入の約20倍と言われ、高い美白効果を発揮します。

　インナーケアで、美白力を高める治療です。

　『美白美肌点滴』、美白・抗酸化作用をもつグルタチオンを高濃度配合した『白玉注射・白玉点滴』など、当院では、美白に特化した点滴・注射メニューを用意しています。

　治療メニューによりますが、同時施術も可能となっており、体の内側と外側の両方から美白肌をサポートします。

　肝斑は、外からの刺激に弱いため、内服治療が効果的とされています。

　忙しく通院が難しい方などでも、「トラネキサム酸」の内服を正しく継続することで、肝斑を薄くすることができます。

　当院では、単独でもレーザー治療との併用治療としてもおすすめの「肝斑セット（30日分）」を用意しています。