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シミの種類&それぞれの原因・治療方法を解説

皮膚科(一般・小児) 美容皮膚科・自由診療
シミに悩む女性

シミにはさまざまな種類があり、その種類によって治療方法が異なります。そのため、気になるシミがどのような種類のシミなのか把握する必要があります。

間違った治療方法で治療してしまうと、悪化してしまうこともあるためある程度の知識はつけたうえで皮膚科を受診するのが安心でしょう。

この記事では、シミの種類と皮膚科での治療方法を紹介します。

気になるシミがあって治療したいと考えている方、シミの種類を知りたい方は、ぜひご覧ください。

シミの種類別治療の方法

泣いてる女性

シミは6種類あり、それぞれ原因や特徴が異なります。以下は、シミの種類・原因・治療方法の一覧です。

シミの種類 原因 特徴 おすすめの治療方法
老人性色素班(日光黒子) ・紫外線

・ターンオーバーの乱れ

さまざまな大きさでできる円形のシミ

先に頬や鼻で出やすく、進行すると顔全体に広がりやすい

・ピコレーザー

・フォトフェイシャル

・Qスイッチアレキサンドライトレーザー

そばかす ・遺伝

・紫外線

・ターンオーバーの乱れ

典型的には左右の頬や鼻にできる小さいシミ

重度だと、腕や首の後ろなど、日光に当たる部位にも出る

・ピコレーザー

・フォトフェイシャル

・Qスイッチアレキサンドライトレーザー

肝斑 ・ホルモンバランスの乱れ

・紫外線

・慢性的な摩擦(こすれ)

頬に左右対称にできるもやもやしたシミ

重症なら、こめかみや小鼻などにも広がることがある

・ピコレーザー(トーニング)

・ケミカルピーリング

・内服薬

・ドクターズコスメ

色素沈着 ・炎症

・紫外線

・ターンオーバーの乱れ

キズ、ニキビ、摩擦などによって起こる炎症のあとにできるシミ ・ピコレーザー(トーニング)

・ケミカルピーリング

・内服薬

・ドクターズコスメ

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis;後天性真皮メラノサイトーシス) ・遺伝

・人種

・紫外線

・ホルモンバランスの乱れ

両側頬に集まってできる、円形から楕円形のやや灰色がかった茶色いシミ ・ピコレーザー

・Qスイッチアレキサンドライトレーザー

脂漏性角化症(老人性イボの俗称もあり) ・加齢

・紫外線

・ターンオーバーの乱れ

盛り上がってイボのようになることもあるシミ ・CO2(炭酸ガス)レーザー

それぞれの原因によって治療方法が異なります。

特に、肝斑や色素神格に対して強くレーザーを照射すると悪化する恐れがあるとされるため、シミ治療前には必ず医師の診断によってシミの種類を判断する必要があると覚えておきましょう。

シミの種類

肌をチェックする人

疲れて見えたり、老けて見えたりする原因になるシミですが、シミといってもさまざまな種類があり、それぞれ原因や治療方法が異なります。

ここからは、シミの種類について詳しく紹介します。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑は、さまざまな大きさのシミが顔中いたるところに現れるのが特徴で、『日光黒子』とも呼ばれます。

20代後半から30代以降で発症しやすく、年齢とともに濃くなっていくことからこの名前で呼ばれています。

原因は紫外線による黒色メラニンの生成で、過剰に紫外線を浴びたり、肌のターンオーバーが乱れたりすることでシミとして表面に出てきてしまいます。

塗り薬や飲み薬ではなかなか消えず、ピコ秒レーザーやナノ秒レーザーなどで治療する必要があります。

そばかす

目の下あたりに小さな斑点が広がるのがそばかすで、雀の卵殻に似ていることから『雀卵斑(じゃくらんはん)』とも呼ばれます。

5~6歳の幼少期にでき始めることが多く、成長とともに増えますが、思春期以降は徐々に薄くなることが多いです。

原因はMC1R遺伝子など一部遺伝の関与が提唱されていますが、紫外線の影響でも現れることがあり、顔だけではなく背中や胸、肩など紫外線が当たりやすい場所にできます。そのため、夏季に色調が濃くなり、冬季には薄くなることが多い。

遺伝だからと思わずに紫外線対策やターンオーバーを促し、メラニンの生成を抑えることが雀卵斑の色調を薄く保ちやすい予防対策になります。

積極的治療は老人性色素班と同じく、塗り薬や飲み薬ではなかなか消えず、ピコ秒レーザーやナノ秒レーザーなどで治療する必要があります。

肝斑

肝斑は、頬の高い位置に左右対称にできるシミで、30代後半から50歳くらいの女性にできやすいのが特徴です。

明確な原因は判明していませんが、紫外線暴露・こすれなど慢性的な摩擦・妊娠出産をきっかけとする女性ホルモンの影響が大きいのではないかとされていて、妊娠・出産・婦人科系の疾患などが原因になることがあります。

さらに、ピルなどの内服薬も肝斑の増悪因子として挙げられます。

閉経後は薄くなってくることも多く、60歳以降で発症することはほとんどありません。

ホルモンバランスの乱れが影響する可能性が大きいことから、睡眠を十分にとり栄養バランスのとれた食事を心がけることが予防につながります。

色素沈着

シミとなってしまう色素沈着にはいくつか原因がありますが、中でも多いのが炎症後色素沈着で、ニキビ・やけど・かぶれ・虫刺され・アトピー・切り傷などさまざまな炎症がシミになる可能性があります。

老人性色素班と同様に、ターンオーバーによって排出されれば跡が残らないこともありますが、紫外線などの影響もあり残ってしまうケースがあります。

炎症によって肌が新しい細胞を作りダメージを回復する際に、メラニン色素を過剰に生成するというメカニズムで、くすみのように肌に現れることもあるでしょう。

起こってしまった炎症については仕方ないこともありますが、炎症後に紫外線を浴びるとシミになりやすい傾向があるため、紫外線対策が色素沈着の予防につながります。

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis;後天性真皮メラノサイトーシス)

ADMは、後天性真皮メラノサイトーシスとも呼ばれ額や頬の両側に散りばめられたようにまとまって現れるシミです。円形から楕円形のやや灰色がかった茶色い色調が特徴です。

シミの種類として分類されますが、実際はシミではなくアザの一種で、表皮に近いと褐色、真皮に近いと灰色や青色に見えるのが特徴です。

20~30代に多く現れますが、思春期頃に現れることもあります。

原因は明確ではありませんが、紫外線・ホルモンバランスなどさまざまな要因によって真皮層にメラニン色素が溜まり、表面に色素が透けて見える状態です。遺伝的要素も示唆されており、日本を含めた東アジアの女性に好発する傾向があります。

確実に予防するには難しいですが、紫外線やホルモンバランスの乱れが関わっている以上は、紫外線対策やホルモンバランスを整えることで予防できる可能性がありますが、塗り薬や飲み薬などを併用してもなかなか消えず、ピコ秒レーザーやナノ秒レーザーなどで治療効果が期待できます。

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、老人性イボとも呼ばれ30代以上の男女にできやすい良性腫瘍の一種で、形状は膨らんでいたり平らだったりとさまざまですが、触るとザラザラしているのが特徴です。薄いとシミにも見えますが、実際は顕微鏡レベルで厚みが出てきているイボと分類できます。

顔だけではなく身体のどこにでもできるもので、年齢とともにできやすくなっていくことや、数が増える・大きくなるなどの変化が見られます。

原因は加齢で、長年浴び続けた紫外線のダメージや、摩擦などの蓄積がイボとして現れるとされます。多発しやすい遺伝的体質も存在します。

紫外線対策によって予防できる可能性もあるため、日焼け止めや日傘などを使用して紫外線対策を怠らないことが重要です。

治療は、塗り薬や飲み薬ではなかなか消えず、薄い場合はピコ秒レーザーやナノ秒レーザーなどで効果が出ることも期待できますが、厚みが強いイボになっている場合は、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で皮膚腫瘍として治療する必要があります。

シミに対する皮膚科での治療

笑顔の女性

シミは一度できてしまうとセルフケアで解消させることは難しいため、どうしても気になるシミがある方は皮膚科での治療をおすすめします。

ここからは、シミに対する皮膚科での治療について紹介します。

ピコレーザー(ピコシュア®プロ)

ピコレーザーは、従来のナノ秒と比べるとピコ秒となりパルス幅が短いことで、照射スピードが早いため痛みややけどのリスクが低いことが特徴です。

より具体的に説明すると、従来のナノ秒レーザーよりもさらに1000倍速いレーザーを照射することが可能となっています。非常に短い周期でレーザー照射することで、光の熱作用ではなく、衝撃波によってメラニン色素を破壊をすることができるようになりました。

皮膚への熱障害が少なくなったため、痛み、火傷などのリスクが大幅に軽減され、より安心して施術が可能となりました。

当院で使用している機器は『ピコシュア®プロ(PICOSURE® PRO)』となり、シミやくすみだけではなくハリツヤ・小ジワ・毛穴・ニキビ跡などにも効果を発揮します。

ピコシュア®プロの特徴

ピコシュア®プロは照射設定の自由度が高いため、患者さんの症状に合わせて医師がカスタマイズして効率よく少ない回数で症状を改善に導きます。

メラニン色素を粉砕する特性上、従来のシミ治療で用いられていたテープ保護は不要なことや、フォーカスレンズによってレーザー光を点状に変換し、コラーゲンやエラスチンの産生を促すことが特徴です。

ピコシュア®プロの治療効果

ピコシュア®プロには、以下の3つの照射モードが備わっています。

  • ピコシュアプロ・スポット……シミ・そばかす・ADMなど
  • ピコシュアプロ・トーニング……肝斑・くすみ・炎症後色素沈着など
  • ピコシュアプロ・フラクショナル……小ジワ・ハリ不足・ニキビ跡・毛穴の開きなど

紫外線によってできたシミやそばかすなどはもちろん、ホルモンバランスの乱れが原因の肝斑にも効果があるのが特徴で、1つの機械でモードを変えて照射できます。

ダウンタイムとして軽い赤みやほてりを感じることもありますが、ほとんどの場合は数時間~1日程度で落ち着きます。

当院のピコレーザーの詳細はコチラ

フォトフェイシャル®

フォトフェイシャル®とは、キセノンフラッシュランプを光源とした医療機器で、光のエネルギーでシミ・くすみや赤みなどをはじめとする多くの悩みを改善させる機器で、ルミナス社の登録商標治療です。

このタイプの光治療は、別名IPL (Intense Pulsed Light)という名称でも親しまれています。

IPLの光はシミの原因となるメラニン色素や、赤ら顔の原因となる毛細血管内のヘモグロビンだけに反応し、肌表面に傷をつけることがありません。

当院で使用している『ステラM22(Stellar M22)』は、複数の波長のフィルターを搭載することで、幅広い肌トラブルに対応可能です。

また、照射のサイズも選択可能となることから、スポット照射から広範囲の照射まで悩みに合わせて選択できます。

ダウンタイムとして軽い赤みやほてりを感じることがありますが、1~2時間程度で落ち着くことがほとんどです。

当院のフォトフェイシャル®の詳細はコチラ

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、メラニン色素にのみ反応するレーザーで濃いシミやそばかす・ADMなどを治療できます。

照射後のメラニン色素は、ターンオーバーと共に排出されたり、体内に取り込まれて分解されたりして表に出ているシミは目立たなくなります。

当院で使用している『Accolade J(アコレードJ)』は、治療後の色素沈着が生じにくいことや、照射方法をコントロールできることが特徴で、さまざまなシミに対応可能です。

ダウンタイムとして一時的にかさぶたができることがあり、色素が濃くなることもありますが、数日でかさぶたがとれて綺麗な肌になるため無理にかさぶたを剥がさないようにしましょう。

当院のQスイッチアレキサンドライトレーザーの詳細はコチラ

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、皮膚表面にある古い角質などを取り除くことでターンオーバーを正常化し、肌トラブルを解消する治療です。

シミへの即効性はありませんが、新しくシミを作らせないようターンオーバーを促すことが可能となるため、定期的に施術を受けると将来のシミを予防できます。

当院で行っているケミカルピーリングは以下の種類です。

  • サリチル酸マクロゴールピーリング
  • マヌカハニーピーリング
  • マッサージピール(コラーゲンピール)
  • リバースピール

薬剤によって多少のほてりや赤みが短時間出ることがありますが、ダウンタイムはほぼない治療です。

当院のケミカルピーリングの詳細はコチラ

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、電気の力で美容成分を皮膚深層まで浸透させる治療で、通常のスキンケアでは届かない部分に美容成分を届けることで、さまざまな肌トラブルを解消します。

細胞間にすき間を作り、分子の大きな有効成分も皮膚深部へダイレクトに届けるため効果をしっかり実感できます。

イオン導入は、美容成分をイオン化して小さくするため、イオン化できない成分や分子の大きな成分には不向きとなることがエレクトロポレーションとの違いといえるでしょう。

当院では、美容導入液としてシミを改善させたい方に以下をおすすめしています。

・アスコルビン酸Na:メラニンの生成を抑制・ヒアルロン酸:保湿効果・シミ・肝斑が気になる方・日焼け後の鎮静、シミ予防がしたい方・ニキビの改善をしたい方
  有効成分 おすすめの方
レナトスTaプラス ・トラネキサム酸:紫外線によるシミ・肝斑に有効 ・シミ・肝斑が気になる方

・日焼け後の鎮静、シミ予防がしたい方

・ニキビの改善をしたい方

ペップビュー ・成長因子、高濃度ペプチド:コラーゲンを増やして皮膚を回復

・アルジルリン:小じわを浅くする

・イデベノン:メラニン色素を減少・肌のハリ感アップ

・小じわ、たるみの改善をしたい方

・美白、美肌効果を得たい方

・肌のハリツヤが欲しい方

ダウンタイムとして施術後に軽い赤みが出ることもありますが、数時間で治まります。

当院のエレクトロポレーションの詳細はコチラ

美容点滴・美容注射

美容点滴や美容注射は、有効成分を血管にダイレクトに投与するため、経口摂取にくらべて全身に行きわたらせる効果が高く、肌質改善が叶う治療です。

シミを改善させたい方には、『美白美肌点滴』や『白玉注射』『白玉点滴』などがおすすめです。

針を刺すことで内出血が生じる可能性もありますが、数日で目立たなくなることがほとんどです。

当院の美容点滴・美容注射の詳細はコチラ

美容内服

シミや肝斑に対して身体の内側からアプローチしてケアするのが美容内服です。

特に肝斑には美容内服との複合治療がおすすめとなるため、機械の治療とあわせて内服薬を服用するのがおすすめです。

当院の美容内服の詳細はコチラ

ドクターズコスメ

ドクターズコスメは、医師が開発したスキンケアのことで、高い効果と安全性が魅力のアイテムです。

当院では、以下のようなドクターズコスメをご用意しています。

  • ガウディスキン(GAUDISKIN®)
  • ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)
  • リビジョンスキンケア(Revision Skincare®)
  • ナビジョンDR(NAVISION DR)
  • イニクス(iniks)
  • サンソリット(Sunsorit)
  • セルニュープラス(CellNew+)

問診や診察で一人ひとりに合ったスキンケアをご提案させていただきます。

当院のドクターズコスメの詳細はコチラ

まとめ

シミには種類があり、種類ごとに適した治療が異なります。

そして、何よりも大事なのが「正しい診断」です。シミの中には、シミのように見えて悪性腫瘍が隠れていたりするため、治療したいものが良性か悪性か、そしてどの種類のシミであるか確認することがとても大切です。

当院では、東京大学医学部附属病院で皮膚腫瘍外来とレーザー外来を専門に研鑽を積んだ河合徹院長(皮膚科専門医・レーザー専門医・がん治療認定医)をはじめ、多くの皮膚科専門医が協力しながら正しい診断のために専門的診察を行っております。

ご来院される際は、多くの方はさまざまなシミが同時に混在しているため、どのシミをどの程度の期間で改善させたいかを明確にしてクリニックを受診すると良いでしょう。

成増駅前かわい皮膚科では、治療が難しいとされる肝斑・炎症後色素沈着に対しての施術もできるさまざまな治療機器を揃えています。

患者様のご希望や症状に合わせて最適な治療をご提案させていただきますので、シミにお悩みの方はぜひ成増駅前かわい皮膚科までお気軽にご相談ください。

シミの種類&それぞれの原因・治療方法を解説


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